あおったのはマスコミ? 駅での危険なエスカレーター「片側空け」は、いつなぜ定着したのか

駅や商業施設でエスカレーターに乗るとき、片側に寄って立ち、もう片側を別の利用者が歩きやすいように空けておく乗り方をしませんか? この“マナー”は一体いつ、なぜ定着したのでしょうか。フリーライターの小西マリアさんがその歴史をひも解きます。


乗り方次第で事故につながることも

 2020年に予定されていた東京オリンピック・パラリンピックを前に、前年から提唱されていたマナー。それが、

「エスカレーターは片側を空けず、2列で立ち止まって利用する」

というものです。

エスカレーターに乗るときは、東京なら左側に立ち右側を空ける。そんな“マナー”はいつ、なぜ生まれたのか?(画像:写真AC)

 エスカレーターは片側を急いでいる人のために開けるというマナーは、いつの頃からか常識として受け入れられています。

 ただ、これは地域によって習慣に違いがあり東京は右側を、大阪は左側を空けます。

 ですので、初めて訪れた地域ではどっちを空ければよいのか混乱することも多いもの。新幹線の新大阪駅の上りホームへ続くエスカレーターは、特に混乱が見られます。

 ところが、この片側空けは実は問題だらけだったのです。

 日本エレベーター協会(港区南青山)の調査では、2008(平成20)年から2009年の2年間に「乗り方不良」によるエスカレーター事故は674件だったのが、2013(平成25)年から2014(平成26)年は1.3倍の882件に増加しているとしています(『読売新聞』2019年8月19日付東京夕刊)。

 ようは、エスカレーターを駆け上ったり下りたりして事故に遭う人はけっこう多いのです。

 また鉄道会社では、片側空けが効率を悪化させているのではないかとも考えられるようになりました。

日本での起源は80年代のマナー本?


【調査】「片側空けは常識」直近2年で意識に変化が?

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