日傘の効果を「生地」と「色」で徹底解説 もうすぐ夏到来、今年は男性ニーズも増加?

2019年6月3日

ライフ
ULM編集部

日傘は生地や色によって遮熱やUVカット、遮光効果などが異なり、それぞれにメリットとデメリットがあります。その使い方を間違うと、逆効果の場合も。日傘を多用する時季に備えるべく、傘製造メーカーの東京丸惣にこれらについて話を聞きました。


白い日傘、黒い日傘のメリットとデメリット

 夏の東京都心部は、ヒートアイランド現象が顕著になっています。小池都知事が東京五輪の暑さ対策に「かぶる傘」を発表しましたが、日傘を紫外線対策のみならず、熱中症対策として、夏の外出時に欠かせないという人も多いことでしょう。

 また環境省が5月21日(火)、男性にも日傘の活用を促す取り組みを始めると発表したことで、新たな市場拡大も期待されます。

 ひとくちに日傘といっても、生地や色により遮熱やUV(紫外線)カットなどの効果も様々。それぞれにメリットとデメリットがあります。これらについて、傘製造メーカーの東京丸惣(中央区日本橋、昭和24年創業)代表取締役社長の相馬和之さんに詳しく教えてもらいました。使用頻度の高い折り畳み傘で以下に紹介します。

日傘は真夏の熱中症対策にも有効(画像:東京丸惣)

 下記の一般的な日傘の生地と色で効果をみていきます。

1.天然繊維(綿・麻) 白
2.混毛 綿/ポリエステル or ナイロン 黒
3.化学繊維 ポリエステル or ナイロン 黒
4.化学繊維 PU(ポリウレタン)シルバーコーティング 裏黒(表がシルバー、傘裏が黒)
5.化学繊維 フィルムコーティング 裏黒(傘裏が黒)

●遮熱効果が最も高いのは「1」

 遮熱については天然繊維で、色は白が最も高い効果を得られます。天然繊維は放熱性が高く、白は断熱効果が高いためです。他方、黒は蓄熱効果がある(遮熱効果が最も低い)ため、生地の裏側に熱が浸透しやすく、傘下の温度が上昇します。したがって、3は熱中症予防には逆効果になることも。裏側に熱がたまらないように、あるいは表の熱が裏側に移動しないようにコーティングを施した生地(4や5)は、遮熱効果が上がります。

 遮熱効果が高いのは、1、2、5、4、3の順となります。

●一般的に白は紫外線を透過しやすく、黒は遮断しやすい

 UVカットについては、白は透過しやすく、黒は遮断しやすくなります。天然繊維は遮熱には効果的ですが、繊維の目が荒いため、紫外線を透過しやすいというデメリットがあります。化学繊維は繊維が細くキメも細かいため、紫外線を透過しにくいのがメリットです。4と5については、コーティングを化学繊維表面に塗布するため、さらに透過しにくくなります。

 したがって、UVカット効果が高いのは、5、4、3、2、1の順。2や3にUVカット加工を施しても順位は変わりません。この「UVカット加工」について、次に説明します。

「UVカット加工」の落とし穴、カット率が下がっていくものも


日傘と併用により熱中症を防ぐミニ扇風機(6枚)

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