マニア垂涎の品ぞろえ! 東京・神保町が「世界一の古書店街」になったワケ
2020年8月23日
お出かけ東京の神保町は、「世界一の古書店街」と称されるほど古書店が集まっています。でも、そもそもなぜこのような街が形成されたのか、ご存じですか? 歴史の経緯をフリーライターの小西マリアさんがたどります。
古書店は一体いつから増えたのか?
東京のレトロタウンのひとつに数えられる神保町。古書店街として栄えてきたこのエリアも、次第に老舗が店を閉め、雰囲気は変わろうとしています。

現代では、古書を探す際、神保町の古書店も多く出店している東京都古書籍商業協同組合(千代田区神田小川町)が運営するサイト「日本の古本屋」で検索する方が、早く正確に見つけられることもあります。
それでも、本の街として神保町の価値は落ちることがありません。
ところで、そんな神保町の古書店街は、どのようにしてできたのでしょうか。
江戸時代、商店はひとつも無かった
一般的には、周囲に大学や教育機関が多いからだと思われています。
明治大学、日本大学、専修大学、共立女子大学、移転しましたが東京電機大学や中央大学もありました。また閉校してしまいましたが、与謝野晶子らが創設した文化学院や、研数学館なども。
そんな文化の香り高い地域ですが、実は神田周辺は江戸時代まで武家地で、商店はひとつもありませんでした。駿河台という地名がありますが、ここはもともと駿河にいた旗本たちが住んだことに由来する土地です。
歴史をさかのぼると今の学生街の源流といえるのは、1855(安政2)年に開設した江戸幕府の幼学所(神田小川町)。その後継組織である蕃書調所(ばんしょしらべしょ、神田錦町)があります。

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