早稲田や横浜国大も導入 「共通テスト」使った合否判定から見る、さまよえる一般入試の行方
2020年8月10日
ライフ新型コロナの影響で、入試内容の変更など、本年度は例年以上に神経質な受験シーズンを迎えそうです。その具体的な懸念点について、教育ジャーナリストの中山まち子さんが解説します。
コロナ禍で入試方法の変更もやむなし
新型コロナウイルスの感染拡大は勢いが衰えることのないまま、夏を迎えました。大学はこれまでオンライン授業を導入するなど、既存の教育体制に劇的な変化が起きていると言っても過言ではありません。
授業だけではなく、これから本格化する入試についても、多くの大学がその安全性について苦慮しています。
受験開催のリスクや受験生の感染懸念を考え、2020年度からセンター試験に代わる「大学入学共通テスト」を使って合否の判断を行うことを決めた大学も出ています。
実施初年度から大役を担う大学入学共通テストですが、国語と数学の記述式問題の導入は見送られ、従来のマーク式が継続。一方、資料を使った思考力を問う設問が増加するため、センター試験と比べて受験生の負担が増えると予想されています。
手探り状態の大学入試
夏以降、多くの大学がクリアしなければならないのが、総合型選抜(旧AO入試)と学校推薦型選抜(旧推薦入試)を皮切りにスタートする秋入試です。
これらの入試は感染リスクを考慮し、文部科学省が大学側に対してICT(情報通信技術)を活用したオンライン面接やプレゼンテーションを導入するよう配慮を求めています。
結果、受験生と大学教職員が実際に顔を合わせることなく、自己推薦書や小論文、そしてオンライン面接等で合否を判断する流れに。大正大学(豊島区西巣鴨)は従来の対面式入試のほかに、オンライン形式の入試も並行して行うことを発表しました。

こうした入試変更の動きは、最大の山場となる私立大学の一般入試や国立大学の2次試験にまで及んでいます。
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