若者トレンドは「韓国発」が総なめ そして始まる日本発祥アイテムとの美しき融合

2020年もすでに後半戦。皆さんは上半期、どのようなモノ・コトに接したでしょうか。若者の流行を分析するZ総研の道満綾香さんが、独自調査に基づいて傾向を報告します。ランキングの上位を占めたのは、「韓国発」のアイテムでした。


若者の流行は「韓国から来ている」

 2020年6月から7月にかけて、さまざまなメディアから2020年上半期のトレンドランキングが発表されました。皆さんはご覧になりましたか?

 Z世代(1996~2012年に生まれた若者たち)の流行や価値観について調査・分析している私たち「Z総研」も、独自に行ったトレンド調査をもとに「Z総研2020年上半期トレンドランキング」をまとめました。

2020年上半期、さまざまなメディアが発表したトレンドランキング上位には、韓国発のモノ・コトが多数ランクイン(画像:TWICE公式サイトのスクリーンショット)



 その結果から見えたのは、やはりZ世代のトレンドは「韓国から来ている」ということです。早速その内容を見ていきましょう(調査は、東京などに住む10~20代の男女106人を対象に、2020年6月22日~28日にインターネット上で実施しました)。

食べ物ランキングでは1~4位を独占

 トレンドランキングの「食べ物・飲み物編」では、なんと上位10点のうち韓国での流行が日本へも飛び火したものが七つもランクインしています。

 1位の「ダルゴナコーヒー」とは、牛乳の上に泡状にしたコーヒーホイップをのせたもの。外出自粛の期間中にInstagramで「#おうちカフェ」というハッシュタグとともに手作りしたダルゴナコーヒーの画像を投稿するのが流行しました。

2020年6月に行ったインターネット調査「2020年上半期トレンドランキング」の結果(画像:Z総研)

 以下、発祥地は台湾ながらSNS映えの良さから日本に先駆けて韓国でも大人気となったご存じ「タピオカ」のほか、水あめでコーティングしたイチゴを串に刺した「いちご飴(あめ)」や、韓国版アメリカンドッグとも言われる「チーズハットグ」など、東京都内を中心に関連店舗をいくつも見るようになった人気フードばかりです。

 以上の上位4位までを、韓国発の流行が独占しました。

 また、「コスメブランド編」でも韓国コスメは10位中5ブランドがランクイン。韓国発のモノ・コトが日本のZ世代の流行に大きな影響を与えている現状があらためて浮き彫りになりました。

似ているけれど違う、そこが魅力的

 韓国のニューカルチャーがこれほど日本の若者に影響を与えるようになったのは、やはりSNSの影響が大きいようです。SNSがあれば国境を飛び越えて他国の流行をリアルタイムで知ることができ、気になるアイテムがあれば1クリックでスマホから購入することもできます。

 日本と韓国は海を挟んでお隣同士。若者の顔立ちやメイク、ファッションも似ているようでやはり違うものです。親世代には分かりにくい微妙な違いが若者にとっては新鮮で、魅力的なニュアンスとして受け取られているのではないでしょうか。

日本発祥「プリクラ」の最新韓国版

 さて、ここまで紹介してきたアイテムのようにランキングに反映されるほど流行したものだけでなく、今まさに徐々にはやり始めている韓国発のモノ・コトも数多くあります。いくつかご紹介しましょう。

 例えばプリクラ。

 プリクラといえば日本発祥のコンテンツで、1995(平成7)年の登場以来、数多くの若者の青春を彩ってきました。

 この間に搭載機能も進化し、撮ったその場で目を大きくしたり肌を白く見せたりといった画像加工が可能に。別人のようにかわいい画像に仕上げる、いわゆる「盛る」作業が簡単にできるようになりました。

 一方、今Z世代の間では全く“盛れない”韓国発のプリクラ「人生4カット」というものが流行してきています。つい先日、新大久保駅のすぐ近く(新宿区百人町)に専門店が進出して話題となりました。

新大久保に登場して人気を集めている韓国発のプリクラ「人生4カット」(画像:wildwolf.1_)



 人生4カットは1枚のシートに4パターンのカットが縦並びに印刷されるプリクラで、最大の特徴は、昨今の日本で当たり前だった盛り機能や合成背景、落書きなどのオプション的機能が一切付いていないこと。

 近年の日本の主流と真逆を行くスタイルはしかし、プリントアウトされたものを手にしてみると、どこかレトロチックでおしゃれ。

 盛れないからこそ、あえて顔を隠すポーズを取ってみたり、プリントしたものを手に持ってスマホのカメラで撮影しSNSにアップするところまでを目的にしたりと、楽しみ方も新しくアップデートされています。

 ちなみに、プリクラに限らずスマホでの自撮りも、画像加工の度合いがナチュラル寄りへと変化してきている様子。「いかにかわいく見せるか」や「どう盛るか」ということよりも、「いかにおしゃれな雰囲気で『映え』させるか」へと、価値基準のベクトルが変わってきているようです。

タトゥーシールも夏に向けて大注目

 ほかにも、以前から日本にもあった「タトゥーシール」が韓国で話題になり、その影響で日本のZ世代の間でも再び流行の兆しを見せ始めています。

 タトゥーシールなら、好きなところに好きなときに簡単にタトゥーのようなアクセントを入れられて、そのパーツを写真で撮ってもおしゃれ、というのが流行し始めている理由のひとつ。

 また、実際のタトゥーでは表現しづらいパステル調の淡い色や柔らかい花のデザインなど、タトゥーシールだからこそできる表現も人気の理由。今なんてまさに夏が近づく季節ですから、肌見せコーデのワンポイントとしてZ世代はうまく取り入れているようです。

韓国人気は食やコスメだけじゃない

 このように、Z世代の流行というのは韓国に非常に大きな影響を受けているということが分かります。

 ご紹介したランキングに載っていない食べ物でも、甘辛いたれで炒めた野菜や肉にたっぷりのチーズをのせた「チーズダッカルビ」や、チーズボールやチキンを大皿に盛り合わせた「モッパン(モクパン)セット」といった韓国の人気メニューが多く挙がっており、コスメブランド編でも「HERA」や「hince」など、さまざまな韓国ブランドが名を連ねました。

モッパン(モクハン)セットはもともと、韓国の大食いYouTuberたちが動画をアップして人気が広がった(画像:GOGOタッカルビ チーズマニマニのInstagramアカウント)



 韓国から来た流行はこれまで「食べ物」や「コスメ」が定番でしたが、今や日本に以前からあった流行――プリクラやタトゥーシールなど、さまざまなジャンルのコンテンツにおいても日本のZ世代に大きな影響をもたらしているのです。


【画像】日本発祥の「プリクラ」、韓国発の最新機種が大人気(4枚)

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