マイナー企業も続々参戦 SNSのオリジナル「4コマ漫画」、狙いを聞いたら想像以上に奥が深かった
大手企業が次々と作品を投下している、ツイッター上のPR漫画。でも実は、決して知名度が高くない企業も、「自作の4コマ漫画」をいろいろ投稿していることにお気づきでしたか? 手作り感あふれる「ヘタウマ」な作品の数々、探し始めたら夢中になってしまいそうです。
何気ない日常に願う、幸せな世界
やさしい童話の挿絵のような絵が印象的な「フクイのポチ子ちゃん」は、洋服のタグなどを企画・製造するフクイ(台東区柳橋)の公式アカウント上で2020年4月24日(金)から連載中。
おかっぱの女の子ポチ子ちゃんとラブラドールレトリバーのポチ、それからおばあちゃんの3人(ふたりと1匹)による、派手なオチは付かない、何気ない日常のやり取りが不思議と心に残る作品です。

作品制作を全て担当しているのは、同社開発部の黒田まゆみさん。なぜ「ポチ子ちゃん」と「ポチ」なのかというと、工学博士の佐川賢氏と同社が共同で開発した「いろポチ」という洋服用のタグから生まれたキャラクターだから。
いろポチは幅3cm長さ5cmの布テープ。そこに色相環(代表的な色相を環状に並べたもの)を表すポチポチ(突起)と穴が計23個付いていて、視覚障害のある人もこのタグに触れれば、それぞれの洋服の色を把握できるという優れもの。アイロン接着シートなどで服や小物に付けて使うそうです。
ただ漫画ではこの製品に関する言及は一切なく、「気になった人が当社のURLをクリックしていただけたら」(黒田さん)と控えめです。ちなみに2020年7月7日(火)現在のフォロワー数は10人。
ちなみにポチ子ちゃん、作品の主人公なのにいつも後ろ姿です。顔は見せません。ツイッターのプロフィル欄には、「決して後ろを振り向かない前向きなポチ子ちゃん」とあります。
「いろポチを開発した際、最初にパンフレットに描いたイラストが後ろ姿だったので、顔はあえて見せないことにしました。その代わり、おばあちゃんとポチがいろいろな表情を見せています」と黒田さん。
後ろ姿だけのポチ子ちゃんですが、着ている服は毎日カラフル、おしゃれ。「すべての人が色を楽しめる社会を」という、いろポチに込められた思いを体現しているようです。

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