首都圏出身者がなぜか少なめ 明治の歌人が作った「実践女子大学」とはどのような大学なのか
2020年7月3日
ライフ東京の私立女子大学は生徒の大半が首都圏の出身者です。そんななか、日野市に本部を構える実践女子大学はその比率が若干少なくなっています。いったいなぜでしょうか。教育ジャーナリストの中山まち子さんが解説します。
首都圏出身者が増える都内の私立女子大
文部科学省の「令和元年度学校基本調査」によると、東京の大学に入学した学生のうち、首都圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県)の高校出身者の割合は前年度より0.9ポイント増え、69.2%に上ることが分かりました。
東京の私立大学に絞ると前年度の69.2%から70.2%に増え、首都圏の高校を出た新入生が全体の7割以上を占めるなど「首都圏ローカル化」が進んでいます。
この「首都圏ローカル化」の動きは、特に私立女子大学で顕著です。
東京には歴史ある私立女子大学が数多くありますが、入学する学生の多くが首都圏出身者で占められています。
白百合女子大学(調布市緑ヶ丘)では、2020年度入学試験(一般入試やセンター試験利用。3月入試)の合格者の83%が首都圏出身者でした。
就職率が近年上昇し、メディアでも多く取り上げられる昭和女子大学(世田谷区太子堂)も同じく合格者の約83%が首都圏の学生です。
同様に共立女子大学(千代田区一ツ橋)は81.5%が首都圏出身者で、このことからも東京の私立女子大学の多くが「ほぼ首都圏出身の学生」という状態となっています。
女子大御三家のひとつである東京女子大学(杉並区善福寺)でさえ、77.5%が首都圏出身者だったということを考えると、いかに東京の私立女子大学も「首都圏ローカル化」が進んでいるかがわかります。

しかし、実践女子大学(日野市大坂上)は他の私立女子大学とは少し事情が異なるようです。

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