今見ても魅力満載! 80~90年代に登場した個性派ぞろいのアイスたち

ファンシーでガーリーなポップカルチャーの編集者として多くの著書を持つ竹村真奈さんが、ファンシーカルチャーについてあれこれを掘り下げていきます。今回のテーマは、「80~90年代アイスクリーム」。


懐かしのアイスを一挙にご紹介

 東京も2020年6月11日(木)に梅雨入りし、蒸し暑い日が続いています。

 梅雨が明ければ、夏はすぐそこ。それに加え、今夏はコロナの影響によって真夏でもマスク着用という「自衛」をしなくてはならないので、熱中症にも気をつけましょうね!

 そんな暑い日に食べたくなるものといえば、子どもから大人までみんな大好き・アイスクリーム! 今回ご紹介するのは、80~90年代頃に登場した個性派ぞろいのアイスたちです。

 照りつける太陽のもと、セミの鳴き声と風鈴の音色が響き、蚊取り線香の香りがどこからともなく漂ってきたら、それは夏の合図。そんな風情あふれる昭和の夏の情景の中で食べたアイスの味を思い出して、一緒に涼みましょう。

 BGMは、ガールズバンド「GO-BANG’S」の「アイスクリームマン」で。

乙女心をくすぐるバラエティーパック

 まずは、アイスの中でも女子人気が高かったのではないかと思われる商品から! スティック状のアイスが円筒形のボックスにたっぷり入った、味も選べて楽しいバラエティーパックの「パティーナ」(江崎グリコ)。

ガーリーなパッケージが魅力の「パティーナ」(画像:江崎グリコ、日本アイスクリーム協会)



 今も人気の商品ですが、80年代当時の水玉模様やストライプ柄など、洗練されたガーリーなパッケージに乙女心をくすぐられました。

アイスがクレープになっちゃった

 お次は、クレープ大ブームの1988(昭和63)年に彗星(すいせい)のごとく登場した商品。クレープ屋さんとアイス屋さんがドッキングしちゃった「クレープ屋さん」(森永製菓)。

クレープ大ブームのさなかに登場した「クレープ屋さん」(画像:森永製菓、日本アイスクリーム協会)



 アイスをクレープで包んだ優しいお味はコーヒーとストロベリー、ブルーベリーソース、バナナなど種類も豊富。ファンシーなパッケージにもほっこり癒やされますね♪

豪華! フィギュアのおまけ付き

 そして、男女問わず人気商品だった、アニメ『トムとジェリー』の箱アイス、その名も「トムとジェリー うずまきアイス」(森永製菓)。

「トムとジェリー うずまきアイス」(画像:森永製菓、ワーナー ブラザース ジャパン/TOM AND JERRY and all related characters and elements(C)&(TM)Turner Entertainment Co. (s20) )

 ペロペロキャンディみたいなチョコとバニラのうずまきタイプのラクトアイスで、初期シリーズの頃には1箱につき、ミニサイズのコレクションフィギュアが1個ついてくるという超豪華なおまけ付き!

 兄弟がいる家庭はケンカになること間違いなしの逸品でした。復刻してほしいアイス、ナンバーワンでもあります。

氷菓のテレビCMは人気アイドルたちの登竜門

 氷菓のテレビCMといえば、フレッシュな人気アイドルたちの登竜門的存在でした。みなさんはどんなテレビCMを覚えていますか。

 最初に紹介するのは、松田聖子さんがテレビCMに出演していた「パナップ」(江崎グリコ)。松田聖子さん以降もいろんな方がテレビCM出演されているものの(なかには神田沙也加さんも)、いまだに「パナップ」を見れば、聖子ちゃんを思い出してしまうのはなんでだろう。

松田聖子さんがCMを彩った「パナップ」(画像:江崎グリコ、日本アイスクリーム協会)



 キウイやラズベリー、グレープのジャムソースがとろりと入った見た目にもかわいいパッケージ。その後はチョコレートやストロベリーなども登場。長細いスプーンで食べないと奥まで届かない!なんて経験がある人も多いのでは。

本物の「宝石」が当たっちゃうなんて

 続いては永遠のあこがれ! アイスの王様「宝石箱」(雪印乳業)。カッコイイ黒のパッケージがさえ渡るインパクト大のアイスのふたを開けると、バニラアイスの中にフルーツフレーバーの氷の粒がキラキラきらめいていてなんともエレガント!

 テレビCMを務めたのは大スター、ピンクレディ。キラキラした衣装とメイク、そのオーラでいつもまぶしい彼女たちと商品イメージがぴったり。

CMにはピンクレディが。アイスの王様「宝石箱」(画像:雪印乳業、日本アイスクリーム協会)

 ちなみに当時のアイスの相場が50円だったのに対し、「宝石箱」は強気の100円。

 アイスの当たりは「もう1本もらえる」のがお決まりだと思っているあなた、「宝石箱」はルビー、シトリン、エメラルドといった本物の宝石が当たっちゃうんです!! なんて夢のあるいい時代なのでしょう。

聖子ちゃん効果で女の子のあこがれ的存在に

 冷た~いチョコレートがおいしすぎた「キャデリーヌ」(江崎グリコ)。ボックスに入っているお上品さもとても新鮮でした。

正統派アイドルたちのイメージ「キャデリーヌ」(画像:江崎グリコ、日本アイスクリーム協会)



 こちらも松田聖子さんをはじめ、南野陽子さんや本田美奈子さんなどの正統派アイドル陣によるテレビCM効果なのか、彼女たちのイメージと重ね合わさって、正統派アイスといった印象がしっかり植え付いてます。

でっかいのに平べったくて食べやすい

 コーンがパリッ! とにもかくにも、でっかいアイスといえば、「ビッグコーン」(ロッテ)。

 ビッグサイズなのに平たい形状が新鮮かつ食べやすくて、女子にも大人気。

コーンがパリッ!「ビッグコーン」(画像:ロッテ、日本アイスクリーム協会)

 この「ビッグコーン」のテレビCMをきっかけに一躍注目を浴びたのが、『第1回 ロッテ CMアイドルはキミだ! コンテスト』でグランプリを獲得し、「ビッグコーン」のテレビCM出演とともにデビューを果たした立花理佐さんでした。

 ひとつのアイスからスターが誕生するなんて!! いい話です。

アイデアがユニークなおもしろアイス

 当時のアイスにはちょっとユニークなおもしろアイスもたくさんありました。

 小学生の間で衝撃が走ったのは、世にも不思議な真っ黒アイスの「クロキュラー」(ロッテ)。

小学生の話題をさらった「クロキュラー」(画像:ロッテ、日本アイスクリーム協会)

 中には真っ赤なブラッドオレンジのソースがぎ~っしり。食べると舌が真っ黒になるのが楽しくて楽しくて。

 姉妹品「アカキュラー」は真っ赤なアイスの中に真っ黒のアップル味のソースが入っていて、食べると舌が真っ赤になるのが楽しくて楽しくて。

 こうした、変わり種のおもしろアイスが子どもたちにバカうけでした。

発泡スチロールの容器が懐かしい

 チョコレートでコーティングされたスポンジケーキにアイスがサンドされた「アイスバーガー」(森永製菓)はご存じ?

懐かしいハンバーガーの雰囲気漂う「アイスバーガー」(画像:森永製菓)



 当時人気だったハンバーガー文化を敏感にキャッチして、アイスにしちゃった森永製菓は本当にすごい!

 本物のハンバーガーと見間違うような容器(最近はあまり見かけないタイプ)もユニーク。作り手が楽しんでいるのが伝わってくるアイデアいっぱいの商品にはどうしたって心を奪われちゃいます。

爽快感がたまらない

 アイス本来の持ち味を最大限に引き出したスーパーフレッシュ系アイスといえば、シャリシャリ食感のみぞれ氷が懐かしい「みぞれバー」(森永製菓)。

シャリシャリ食感が魅力の「みぞれバー」(画像:森永製菓)

 グレープフルーツ、パッションフルーツなど、爽やかな味が大集合。飾らない存在感があるカッコイイアイスです。

 しかも、ちょっぴり太めでボリューム満点! 頭がキーンとするのもまたいい。

食べ方いろいろ! アイス界の革命児

 アイス革命のひとつとして忘れてはならないのが、かちわり氷タイプの大定番「アイスボックス」(森永製菓)。

食べ方いろいろな「アイスボックス」(画像:森永製菓)

 爽快なグレープフルーツ味がお酒とも相性抜群でカクテルに使われるなど、アイスの楽しみ方を無限に広げてくれました。

 シャクシャク(?)カリカリ(?)する食感も病みつきに。

なぜあれほど魅力的だったのか

 以上、思い出の「80~90年代アイスクリーム」でした。来るべき暑い夏に向けて、少しでも涼しんでもらえたでしょうか。そして、また食べたい、復刻してほしい、と思う懐かしのアイスと出会えましたか?

 20~30年前のアイスは、味も見た目もパッケージもコンセプトも、現代に全く引けを取らないおしゃれで斬新なものばかり。そして種類もものすごく豊富でした。

BGMにおすすめしたい、ガールズバンドGO-BANG’S「アイスクリームマン」が収録されているアルバム『グレイテスト・ビーナス』(画像:ポニーキャニオン)



 今回あらためて、当時のアイスの魅力について考えました。マカロンやタピオカ、バスチーなど、次々と新たなスイーツが登場する現代と違って、当時はまだデザートのジャンルは限られたもの。

 だからこそ、製菓会社が次々とつくり出す、楽しくてかわいくておいしいアイスたちに、子どもから大人までみんなが夢中になったのでしょう。

 ということで、アイスを食べて2020年の夏も元気に乗り越えましょう。


【ランキング】20~50代の年代別・男女別の人気アイスTOP5を一挙公開!

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