鼻孔をくすぐる郷土の香り 都内に進出加速「地方発コーヒー店」の魅力とは
2020年6月6日
ライフ近年、地方発のカフェが都内に続々進出しています。その魅力とはいったい何でしょうか。法政大学大学院政策創造研究科教授の増淵敏之さんが解説します。
「珈琲所 コメダ珈琲店」の関東進出
近年、地方発のカフェを東京で見かけることが多くなりました。
その先鞭(せんべん)をつけたのは、「珈琲所 コメダ珈琲店」(以下、コメダ珈琲店)です。同店のフランチャイズ展開は現在加速し、2020年2月末時点で「珈琲所 コメダ珈琲店」(873店)となっています。

なお同店を運営するコメダ(名古屋市)は、「甘味喫茶 おかげ庵」(11店)、コッペパン専門店「コメダ謹製 やわらかシロコッペ」(10店)、セルフサービス型店「コメダスタンド」(1店)、ベーカリー「石窯パン工房ADEMOK」(1店)も手掛けています。
コメダ珈琲店は2003(平成15)年に初めて関東へ進出、2019年には青森県に進出し、全都道府県への出店を達成しています。2016年には上海にも出店し、海外にも目を向けています。
出店加速の背景には、2008(平成20)年に投資会社「アドバンテッジパートナーズ」(港区虎ノ門)、飲料メーカー「ポッカコーポレーション(現・ポッカサッポロフード&ビバレッジ。名古屋市)」の出資があるといってよいでしょう。
創業は50年以上前
創業は1968(昭和43)年で、コメダという名前は創業者の家業が米屋だったところから来ているといいます。
コメダ珈琲店で有名なのは、何と言っても「シロノワール」です。シロノワールはソフトクリームを載せたデニッシュで、パンケーキブームの追い風を受けて「コメダ珈琲店」の定番となりました。

なお名古屋は朝食を家でなく、カフェで取る人も少なくないため、カフェのモーニングサービスが名物となっているなど、独自のカフェ文化が形成されていることでも知られています。

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