母の日ギフト 「贈りたい」「もらいたい」ものには温度差があった!

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母の日ギフト 「贈りたい」「もらいたい」ものには温度差があった!

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楽天インサイトが「母の日に関する調査」を行いました。母の日のプレゼントに選ぶものは花が最も多く、スイーツも増加傾向にあります。他方、「贈りたいもの」と「もらいたいもの」の温度差もあるようです。

贈られたい花は「長持ち」重視の傾向

 マーケティングリサーチ事業を展開する楽天インサイト(世田谷区玉川)が、「母の日に関する調査」を全国の20代から60代の男女1000人を対象に実施しました。

 2019年の「母の日」にプレゼントを渡す予定があるかを聞いた項目で、「はい」と回答した人は全体で44.1%。昨年3月実施の同調査と比べると5.1ポイント増加しています。

 プレゼントを渡す予定があると答えた人に何をプレゼントするかを聞いたところ、「フラワーギフト」が54.4%と最も多く、次いで「スイーツ」が34.0%、食事(食事券含む)が24.0%でした。母の日=花を贈るという慣習は根強いようです。

母の日に贈るギフトは花がトップ、2位はスイーツ。写真は日比谷花壇の母の日用のスイーツと花を組み合わせたギフトセット(画像:日比谷花壇)



 母の日のフラワーギフトには、どんなものが選ばれているのでしょうか。日比谷花壇(港区南麻布)によると、店頭では赤やピンク系のカーネーションの切り花や、カーネーションに華やかなバラを組み合わせたそのまま飾れる花束やアレンジメント(吸水性スポンジに生花を挿したもの)を贈る人が多いとのことです。

 お届けの注文では、アレンジメントが最も多く、カーネーション単体よりバラの花々とともにデザインしているものが好まれる傾向にあるそうです。

 また、注文が年々増加しているというのが、アジサイの鉢植え。「アジサイの品種改良が進んでバリエーションが非常に増えたことや、母の日の後も長く楽しめることが人気の理由に挙げられます」と説明します。

 生花のみを取り扱う青山フラワーマーケットでも、母の日にアジサイの鉢植えをプレゼントするリピーターが増えているといいます。同店での人気は、小ぶりで手毬のような形が可愛らしい山アジサイ「伊予獅子てまり」とのこと。

 また両社ともに、流行のクリアバッグにアレンジメントやカーネーションを入れるなど、トレンドを取り入れた母の日用ギフトを新発売しています。こうした、その年ならではの商品の人気も今後高まっていくかもしれません。

母の日ギフト、「贈りたいもの」と「もらいたいもの」に温度差

 日比谷花壇が2019年2〜3月に行った、母の日に「もらって嬉しい花」についてのアンケート調査(823人)では、最も多かったのが「プリザーブドフラワー」で27.1%、2位が「鉢植え」で24.2%、3位が「フラワーアレンジメント」で23.6%、4位が「花とお菓子等のセット」で16.2%でした。長く楽しめるものを好む傾向がみられ、長期間美しさが持続する上に水やりなどの手間のかからないプリザーブドフラワーがもらいたい花のトップになっています。

もらって嬉しい花のトップだった、プリザーブドフラワー(画像:日比谷花壇)



 日比谷花壇の母の日に「贈りたい花」についての調査(3877人)では、1位が鉢植えで25.9%、2位がフラワーアレンジメントの24.8%、3位がプリザーブドフラワーで24.1%、4位に花とお菓子等のセットで17.0%でした。

 楽天インサイトの調査では、母の日のプレゼントの予算は1000円〜5000円未満が最も多く(53.5%)、2位の5000円以上1万円未満と約25ポイント差。もらって嬉しい花1位のプリザーブドフラワーが贈りたい花3位なのは、5000円以上の商品が多いことが関わるとみられます。

 同調査で、母の日に贈る予定のプレゼントで2位のスイーツは、昨年の26.9%と比べて約7ポイント増加。しかし、もらいたいプレゼントの回答結果と温度差があるようです。

 調査では、母の日にスイーツをもらったことのある人が37.9%に対して、もらいたいプレゼントに選んだ人は18.6%でした。日比谷花壇の調査でも、花とお菓子等のセットをもらいたいとする人は、花単体より7ポイント以上低くなっていました。楽天インサイトの調査で、スイーツをギフトに選ぶと回答したのは20代が44.4%と最も多く、20代以上の母親の年代となると糖分を気にする人も多いため、温度差が生じていると考えられます。

 また、昨年と比べて「もらいたいプレゼント」としてポイントが最も増加したのは「家族旅行」で16.1%(昨年9.1%)。他方、家族旅行を「もらったことがある」と答えた人は2.5%と少なく、開きがみられます。ポイント増は、母の日に家族で一緒に過ごしたいと思う人が増えていること、温度差は予算と時間的な制約とみられます。

「もらいたいプレゼント」は「母への感謝の言葉」が約3割(29.2%)と最も高く、次いで「食事」(26.7%)、「フラワーギフト」(25.5%)でした。何を贈るにせよ、そこに感謝の言葉を添えるとより喜ばれることは間違いないようです。

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