中野にある東大の付属校 同じ国立だけど筑駒や筑付とどう違う?
2020年3月8日
ライフ東京大学には、中高一貫校の付属学校があります。その名は東京大学教育学部付属中等教育学校。いったいどのような学校なのでしょうか。教育ジャーナリストの中山まち子さんが解説します。
東京大学の付属学校
2020年3月10日(火)は東京大学(文京区本郷)の合格発表日ですが、2020年は掲示板での発表が中止となったことで例年より静かなときを迎えそうです。
さて、筑波大学付属駒場中・高校(世田谷区池尻)や筑波大学付属中学校・高校(文京区大塚)のように付属学校がある国立大学は、全国的に存在しています。

実は、東京大学にも中高一貫校の東京大学教育学部付属中等教育学校(中野区南台)という付属学校があります。
しかし前述の筑波大学付属駒場中・高校のように、進学塾の合格実績で大々的に取り上げられることはあまりありません。
誰もが知っている大学でありながら、なぜ世間一般に知られていないのでしょうか。
敷地面積は東京ドームのグラウンドの約3倍
東京大学教育学部付属中等教育学校は都立の中高一貫校と同じように、中学3年間を前期課程、高校3年間を後期課程として教育を行っています。
中野区南台にある学校の敷地面積は3万7000平方メートル(東京ドームのグラウンドの約3倍)と、都心の学校とは思えないほどの広く、人工芝のグラウンドからは東京都庁(新宿区西新宿)がよく見えます。

新宿駅からバスで15分、中野新橋駅から徒歩10分と交通アクセスも抜群に良い好立地で、学校側は受験生の条件として「通学90分圏内」を設定しています。
こうした好条件と東京大学教育学部の付属学校ということもあり、教育学部との連携授業や教授陣による講演会も行われています。
それにも関わらず、サピックスを始めとする大手進学塾では男女御三家(麻布、開成、武蔵、桜蔭、女子学院、雙葉)や他の難関中学のように大々的に合格実績を宣伝することはしません。
同じ国立大学の付属学校である筑波大学付属駒場中・高校については合格者数を猛烈アピールするのとは対照的です。
こうした現象が起きているのには理由があるのでしょうか。

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