都会のひとり散歩が、結果として「セルフ働き方改革」につながる理由
2019年6月6日
ライフ「ひとり散歩」をライフワークとする、ベンチャー企業役員の須田仁之さん。東京の街をひとりで散策することは、単なるリフレッシュを超えた意義があるといいます。須田さんがそのメリットや楽しみ方を語ります。
働き方が変わって、「街」を見つめることができるようになった
ついこないだ田舎から上京してきた気がするけれど、ふと気づくと、東京に移り住んで20年経とうとしています。心落ち着くこともなく、都会の波に流されるがまま、あっという間に時間が経ってしまいました。

若かりし頃の慌ただしい日々は、小さなアパートと職場の往復を繰り返すだけでした。住んでいた街や職場近くの風景はぼんやりと記憶に残っているだけ。目に見えない力に押し流されてばかりではなく、もっと自ら「街の風景」を観ておくべきだったなと、少し反省しています。
オトナになって、ようやく東京の「街」を見つめることができるようになってきました。それは僕自身の都会での「働き方」を変えてきているからかもしれません。個人的な「働き方改革」。ここ数年、IT環境の進化もあいまって、場所や時間に左右されないような働き方にシフトしはじめています。
毎日同じ場所に出社することを避け、なるべく色んな場所に移動しています。でも、「移動」自体は時間がかかって非効率です。僕はこの「東京」でなるべく徒歩移動する、すなわち「ひとり散歩」をするようになっていきました。
例えば、渋谷から恵比寿は徒歩で移動しますし、日本橋から新橋も時間があるときは徒歩で移動して、途中、京橋公園でひと休みしたりします。六本木から渋谷への徒歩は六本木通りのトンネルがイマイチなのでバスを使っちゃいます。九段下に行くときは軽く皇居を散歩し、三田に行くときは遠回りして芝公園に立ち寄ったりします。
すると、毎日デスクに張り付いて、通勤の電車でしか移動していなかった頃には見えなかったものに気づくようになりました。「ひとり散歩」は意外と多くのメリットがあるのです。少しだけ箇条書きしてみましょう。

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