深夜に外食する人が1年間で「2割以上」も減っている本質的理由
2020年2月28日
ライフ外食市場に関する調査を行う「ホットペッパーグルメ外食総研」の上席研究員 稲垣昌宏さんが飲食店の深夜営業の利用実態や、深夜営業への考えについて解説します。
24時間営業廃止が進むファミレス業界
外食大手のすかいらーくホールディングス(武蔵野市西久保)は2020年1月、「ガスト」「ジョナサン」をはじめとする国内全店舗で24時間営業を廃止すると発表しました。
今後は、顧客ニーズが高いランチやディナーの時間帯に人的資源を集中させ、ITデジタルを活用したサービスの抜本的改革を図ることで、顧客満足度の向上につなげるとしています。

2017年にはすでに「ロイヤルホスト」を運営するロイヤルホールディングス(世田谷区桜新町)が24時間営業を全廃しており、今後も24時間営業廃止に追随するファミレスチェーンは増えると想定されています。
月間で深夜外食した人は10.5%
筆者が上席研究員を務める、リクルートライフスタイルの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は2019年10月、飲食店の深夜営業の利用実態や、深夜営業への考えについて独自に消費者調査を行いました。
まず、飲食店での深夜営業(本調査では0~5時の利用と定義)について、利用率を調べたところ、2019年9月の外食において、深夜営業を利用したことがある人の割合は10.5%、利用した人の平均深夜利用回数は2.9回という結果でした。

性年代別で見ると最も利用者の割合が多かったのは、20代男性で17.9%。次いで、30代男性が16.6%、さらに20代女性で14.8%となっています。
年代が若いほど深夜飲食の利用者の割合が多い傾向にありますが、利用した人の平均深夜利用回数では、40代男性が3.4回と最も多い結果でした。
圏域別で、深夜営業を利用したことのある人の割合が最も多かったのは関西圏で11.4%。ただし、利用した人の平均深夜利用回数は、首都圏が3.1回と最も多いことがわかりました。
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