巨大戦艦or秘密要塞? 新宿西口ヨドバシ再開発でむき出しになったビルに1.3万人が反応「なんだかゾクゾクする」
あっと驚く衝撃の場面、感心させられる発見や豆知識、思わず涙を誘う感動の出来事……。SNS上では毎日、新鮮な話題がいくつも発信されています。そのなかから「東京」に関連するものを厳選してご紹介します。見たことのない「新宿西口」の光景 見慣れたはずの都心の景色が、再開発によるビルの取り壊しなどによって全く別のものへと姿を変えて見せることがあります。 カメラマンの乙城蒼无(Otusiro,Aomu)さん(@aomu)が撮影しツイッターに投稿したのは、世界一の乗降客数を誇るターミナル新宿駅の西口の様子。 「新宿西口にあった明治安田生命新宿ビルの解体がほぼ終了したことで、今まで見えなかったヨドバシカメラ新宿西口本店の要塞めいたビルの姿があらわになった」 というつぶやきとともに、ヨドバシカメラ新宿西口本店を側面部から捉えた1枚の画像をアップしました。 要塞? 迷宮? 怪しげな全貌が話題 これまで明治安田生命新宿ビルに隠れてほとんど目にする機会のなかったヨドバシカメラの全貌は、上階へ行くにつれて階段のようにフロアが狭くなる形状をしており、乙城さんが言う通りまさに要塞や迷宮かのような怪しげな雰囲気。 まるで要塞? 怪しげな雰囲気をたたえるヨドバシカメラ新宿西口本店(画像:乙城蒼无さんのツイート) この姿を見たツイッターユーザーたちからは 「間近で見上げてるからわからなかったけどこんなビルだったのか」 「なんだろう、このゾクゾク感」 「白色彗星帝国から巨大戦艦が出てきたみたいだな~」 「サイバーパンク家電城って感じだ……」 と、驚きや感心のリプライ(返信)とともに1.3万件の いいね が寄せられました(2021年8月26日17時現在)。 イメージとかけ離れた実際の姿イメージとかけ離れた実際の姿 乙城さんは、高いアングルから撮影した別カットもアップ。 今回これほど多くの反響が寄せられた理由について、ヨドバシカメラ新宿西口本店はこれまでビルを下から見上げるアングルでしか見たことのない人がほとんどだったため「縦長のネオンと看板が並ぶ建物」というイメージが強く、実際の姿とかけ離れていたことが意外と受け取られたのではないか、と推測しています。 2019年5月、ヨドバシカメラのすぐ隣にあった明治安田生命新宿ビル(画像:(C)Google) 写真の撮影場所はそれぞれ、新宿駅へとつながるショッピングビル小田急ハルクの2階ペデストリアンデッキと、新宿エルタワー28階のニコンプラザ東京。 ヨドバシカメラの姿を“要塞めいた”と表現した意図は、 「明治安田生命新宿ビルが解体されたことで見えたビルの形が、それまでのヨドバシ新宿西口本店のイメージと違っていたこと、建物周辺のビルと一体化してるかのようでかつての香港の『九龍城』を連想したこと、また上階に行くに従ってすぼまる構造であることも相まって、どこか要塞っぽいなと思いました」 と話します。 普段から多くの東京街角スナップを撮影していて、これまでに2冊写真集を刊行したこともある乙城さん。 撮る機会の多い街は秋葉原で、 「電気街からパソコン街、そしてオタクの街へと現在進行形で変化を繰り返していく姿が、撮っていても印象的場所だと思っています」。 新しい景色もやがて懐かしくなる新しい景色もやがて懐かしくなる 古いビルが取り壊され、新しいビルが建てられる。常にスクラップ アンド ビルドを繰り返していく東京。 「昔から慣れ親しんだ街並みや建物が消える寂しさとともに、新しく誕生したそれらが、やがて懐かしい日常の風景となる人もいるんだ、と前向きに考えています」 「そして、それらの古いものと新しいものとが共存するのが、東京の魅力なのかも知れません」(乙城さん) ヨドバシカメラの隣が更地になっている西口の光景を見慣れた日常として捉え、いつしか懐かしく思い出す世代もいることでしょう。 明治安田生命新宿ビルなど計7棟の跡地には、事務所や店舗、ホールなどが入る約10万平方メートル・地下4階地上23階建ての大規模施設が2025年11月末に完成する予定です。
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