とんねるず『やぶさかでない』――成増から成りあがった石橋貴明のロックアンセム 板橋区【連載】ベストヒット23区(12)
2020年2月16日
知る!TOKYO人にはみな、記憶に残る思い出の曲がそれぞれあるというもの。そんな曲の中で、東京23区にまつわるヒット曲を音楽評論家のスージー鈴木さんが紹介します。
特異なイメージに乏しい区だが……
「ベストヒット23区」を追っていくこの連載も、今回で早くも12区目の折り返しの回。そんな記念すべき(?)回に、板橋区はぴったりだと思うのです。
下町(代表:足立区)と山の手(世田谷区)という縦軸、メジャー(千代田区)とマイナー(北区。失礼)という横軸を組み合わせたポジショニングマップがあるとすれば、板橋区は、ほぼ中央に位置しそうな感じ。
この連載も、マップの中央にある板橋区で折り返して、再度、マップの四隅を攻めていくのがいいと思っているのですが。
逆に言えば、特異なイメージに乏しいのが板橋区なのです。それでも、私 = 「ベストヒット23区ライター」の手にかかると、板橋区の地図からメロディーが聞こえてきます。今回は区の北東にある東武東上線の駅名から聞こえてきました。
とんねるず・石橋貴明の出身地だった
「成増」=「なります」――。

1985(昭和60)年に発売された、とんねるずのファーストアルバム『成増』。正式名称は『成増/とんねるず1番』と威勢がいい。レコード会社はビクター。
『成増』というアルバムタイトルは、石橋貴明の出身地から取られています。そう、石橋氏は板橋区成増の出身なのです。私はこのアルバムをLPで持っているのですが、針を落として、いきなり聞こえてくる、若きとんねるずふたりのタンカにしびれます。

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