単に派手なだけじゃなかった バブルが生んだ「ボディコン」の残した大いなる遺産とは
2020年1月29日
ライフバブル時代といって想像されるもののひとつに、ボディコンがあります。そんなボディコン、実は現在にも残るトレンドを数々生み出していました。ルポライターの昼間たかしさんが解説します。
太いベルトでウエストを絞め、スカートはタイト
1980年代のバブル時代。東京の風景として思い出すのは、華やかな夜景とボディコンファッション(以下、ボディコン)に身を包んだ女性たちではないでしょうか。
ボディコンーー女性特有の身体の線を強調したファッションが登場したのは、1986(昭和61)年の春ごろから。ブームとなってからはそのセクシーさが売りとなりましたが、当初は「お嬢さまファッション」の延長として現れたものでした。

当時流行のお嬢さまファッションは、ルーズウエストとロングスカートが基本。しかしボディコンは真逆で、太いベルトでウエストを絞め、スカートはタイトで膝丈が基本。そんなファッションが、流行に敏感な当時の女性たちに受け入れられたのでした。
「ジュンコ・シマダ」や「ピンキー・アンド・ダイアン」など、さまざまなファッションブランドからボディコンが登場しました。とりわけ、赤や緑を使ったジュンコ・シマダのカラフルなファッションはその代名詞となりました。
結果、「朝シャン」を生んだ
そんなボディコンの流行は、日常生活を変えました。ひとつは「朝シャン」です。

近年の住宅の洗面台は蛇口部分がシャワーで、腰をかがめて髪の毛を洗えるようになっており、もはや当たり前の光景です。このスタイルが一般化したのは、ボディコンの流行が関係しています。
「ワンレン・ボディコン」という言葉もあったようにボディコンには、垂らした髪先を同じ長さに切りそろえたワンレングス(ワンレン)のロングヘアが必須です。そのため、髪を細かく手入れしてセットするには、朝のシャンプーが欠かせなかったのです。

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