東京の家賃3万アパート生活でわかった「衣食住」の必要十分条件【連載】大原扁理のトーキョー知恵の和(7)
2020年6月5日
ライフ何とは言えないのだけど何となく息苦しい。そんな気持ちでいる人へ、東京で週休5日・年収90万円という「隠居生活」を実践した大原扁理さんに生き方のヒントを尋ねる企画「トーキョー知恵の和」。今回のテーマは「東京と『衣食住』」です。
東京は「高い」!
地方に比べて、圧倒的に物価の高い東京。私たちは何に対してお金を払っているのでしょうか。その代金、本当に納得して払っていますか? 東京で週休5日・年収90万円という「隠居生活」を実践した大原扁理(おおはら・へんり)さんが、東京における「衣食住」の価値について問い直します。(構成:ULM編集部)
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東京は物価が高い、というのは地方出身者の誰もが感じることですよね。生活の基本的なことでいうとわかりやすいので、ここでは「衣食住」を例に挙げてみます。
衣類も、スーパーやレストランも、家賃も、平均的にやっぱり高め。上京してきたばかりで杉並区に住んでいたころは、「東京だからしょうがない」とあきらめて、東京の「言い値」に何の疑問も持たず、あるいは疑問を持つ余裕もなく、お金を払い続けていました。
東京はなぜ「高い」のか
当時の家賃は北向きの4畳半で7万円。もはや家賃のためにあくせく働いているような状態でした。

1年半ほどそんな生活が続いたころ、なんと郊外の国分寺市に、2万8000円という激安アパートを発見。高い家賃を払うのがあほらしくなってきて、さっさと引っ越してしまいました。
すると、ずいぶん生活が楽になり、「それにしてもなんであんなに高いんだろう?」と、少し離れたところから物価の高さを全体的に眺められるようになっていったのです。

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