かつては「女の東大」 少数精鋭の名門女子大「津田塾大学」とはどのような大学なのか
2020年7月31日
ライフかつては「女の東大」と呼ばれた名門・津田塾大学。そのブランド力は現在も生きているのでしょうか。教育ジャーナリストの中山まち子さんが解説します。
自立した女性を求めて
津田塾大学(小平市津田町)と言えば、東京都内だけでなく全国の数ある私立女子大学の中で最高峰に位置づけられています。
学部構成は2学部6学科で、
・学芸学部(英語英文学科、国際関係学科、多文化・国際協力学科、数学科、情報科学科)
・総合政策学部(総合政策学科)
となっています。

しかし各学科で異なるものの、近年の偏差値は50~60(河合塾調べ)と、かつて「女の東大」と呼ばれたブランド力は降下気味です。
津田塾大学さえも苦戦を強いられている背景には、優秀な女子学生が共学校へ進学する流れが加速していることが挙げられます。
同大は、「女性の社会進出」が国を挙げての喫緊課題となっているはるか前から、その最前線で戦う卒業生を多く輩出してきました。
ということで、今回は女子の高等教育機関として120年にわたり女子教育をけん引してきた津田塾大学の現在地を考えていきます。
創立者は満6歳で渡米、以来11年間滞在
津田塾大学は岩倉使節団の女子留学生のひとり、津田梅子が1900(明治33)年に開校した女子英学塾を起源としています。

梅子本人は1871(明治4)年、満6歳のときに米国へ渡って帰国するまでの11年間、現地の学校で多感な時期を過ごしました。
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