良い商店街を見つけたいなら、「Googleストリートビュー」を使ってはいけない
2019年7月8日
知る!TOKYO家賃や物価が高く、「住みにくい」というイメージが根強い東京。しかし一方で、都市部こそ庶民的な商店街が生き残りやすいという一面も。板橋区や商店街に関する著書が多数あるライターの荒井禎雄(さだお)さんが、東京の商店街の評価ポイントについて細かく解説します。
そもそも商店街ってなあに?
前回の記事(「東京に住むなら『元気な商店街』の近くをおすすめしたい、3つの『深イイ理由』」)では、「東京に住むならば、商店街がある街を選ぶべきだ」として、その理由を説明しました。おさらいすると以下のようになります。
・商店街があることで、生活文化が向上する
・商店街がある街ならば、地価も物価も落ち着いている
・商店街を活用することで、自然とコミュニケーションが生まれる
これを踏まえた上で、今回は「では、どのような商店街を選ぶべきか」をテーマに、皆さんの生活スタイルに合った商店街選びのヒントをお教えします。

いきなりですが、実は「商店街とは何か」というハッキリした条件は存在しません。ウソのような本当の話で、経済産業省の外局・中小企業庁が「明確な定義はない」と公文書に残しているほどです。
しかし、統計データなどを作る場合には「商店街的な場所を指す区分け」が必要となります。そのため、あくまで便宜上といった形で、「小売店や飲食店が近接して30軒以上あり、それらが商店会など何らかの組織を形成していれば、ひとつの商店街としてみなす」とされているようです。
ただしこれには落とし穴があり、「小売店や飲食店が近接して30軒以上あって、商店会名などがあればいい」という条件だけでは、駅ビルや池袋や新宿などの地下街、郊外の巨大なショッピングモールなども、「広義の意味での商店街」に含まれてしまうのです。
これではわれわれが頭に思い描く商店街とかけ離れてしまうため、もっと別の区分けを使うべきでしょう。

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