渋谷パルコにも出店 東京で「立ち飲み天ぷら店」が注目を浴びているワケ
2019年12月27日
ライフ近年人気が高まっている立ち飲み天ぷら店。その背景にはいったい何があるのでしょうか。フードライターの小野員裕さんが解説します。
庶民にはなかなか手が届かない天ぷら
東京で老舗天ぷらの名店と言えば、御茶ノ水にある「山の上ホテル」内にある「てんぷらと和食 山の上」(千代田区神田駿河台)ではないでしょうか。この店から巣立った職人は数多く、有名店では「てんぷら 深町」(中央区京橋)、ミシュランふたつ星を獲得した「てんぷら 近藤」(同区銀座)などがあります。
また関西の老舗では、祇園四条の「天ぷら 京星」(京都市)や肥後橋の「一宝」(大阪市)。両店とも「天ぷらと和食 山の上」同様、多くの天ぷら職人を世に輩出しています。
しかし本格的な天ぷらはランチで5000円以上、夜のコースで2万円前後と庶民にはなかなか手が届きません。お手軽な天ぷらとしては全国展開している「てんや」、「さん天」、「えびのや」など、誰もが一度はお世話になったことがあるはずです。
メニューが進化し続ける立ち飲み屋
話は変わって、女子飲みや女子ひとり飲みが近頃ブームです。テレビ番組「女酒場放浪記」(BS-TBS)などの影響で、居酒屋、立ち飲み屋にもそんな女性客を多く見かけるようになりました。
かつて「立ち飲み屋」は男所帯で、おつまみと言えば乾き物、缶詰、駄菓子など色気のないメニューばかり。しかし女性客の需要が増える中、しゃれた立ち飲み屋が方々のターミナル駅周辺に新規オープンするとともに、飲み物や食べ物が激変しています。
地酒、ワイン、シャンパン、クラフトビールなど、カジュアルな和洋中、アジアンエスニック料理などを提供し始め、彩りのなかった立ち飲み屋が華やぎ、男性もその恩恵を受けるようになりました。

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