さよなら上野動物園モノレール 近くの「10月限定」歴史スポットも巡ってみた
2019年10月24日
お出かけ今しか楽しめない上野の「10月限定」スポットについて、都市商業研究所の若杉優貴さんが解説します。
10月末で見納め? 改札もレトロな「上野動物園モノレール」
上野エリアには、歴史を感じることができる観光地が数多くありますが、今回は博物館と合わせて巡るのにぴったりな、「10月末までの期間限定」で楽しめる歴史スポットめぐりを紹介したいと思います。

まずやってきたのは、東京国立博物館からすぐの場所にある上野動物園(同)。この園内で見ることができる「10月末までの期間限定」は、動物たちではなく東京都が運営する「上野動物園モノレール」です。
上野動物園モノレールの正式名称は「上野懸垂線」。運行距離は東園(ひがしえん)~西園(にしえん)駅間のわずか332mですが、遊園地の遊具などではなく東京都交通局が運行する鉄道路線です。
この上野動物園モノレールが開通したのは1957(昭和32)年のこと。定期運行されるモノレール路線としては日本初でした。当時は自動車の増加から都電などに変わる新たな交通機関の開発が叫ばれており、上野動物園モノレールもその一環として試験的に導入されたといいます。
わずか300mほどの路線であるため1980年代にも一度廃止が検討されたそうですが、何度かの運行休止・車輌更新などを経て、開通から60年以上を経た現在まで運行が続けられてきました。
しかし東京都交通局は車輌の老朽化などを理由に、検査期限を迎える2019年10月末限りでの運行休止を発表。10月31日にはラストランイベントが開催され、引退の花道を飾ることになっています。

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