パイロット志望だった総支配人は、なぜ自社ホテルに「フライトシミュレーター」を置いたのか
2019年8月11日
ライフ羽田エクセルホテル東急に、B737-800のフライトシミュレーターが設置された部屋「スーペリアコックピットルーム」が登場しました。ANAの元機長をインストラクターに、操縦体験ができます。フライトプランや飛行状況を自分で選べる本格的なものです。
ホテルの一室にシミュレーターを設置
羽田エクセルホテル東急(大田区羽田空港)に、B737-800のフライトシミュレーター(地上での飛行模擬操縦)が設置された部屋「スーペリアコックピットルーム」が登場しました。宿泊せずにシミュレーターだけを体験することができ、早くも人気を博しています。

同ホテルは2019年7月18日(木)より、シミュレーターを体験する「フライトシミュレーター体験プラン」と、シミュレーターが設置された部屋に宿泊する「フライトシミュレーター雰囲気体験プラン」をスタートしました。「フライトシミュレーター体験プラン」は、元ANA機長をインストラクターに、90分間の操縦体験ができます。
B737-800のシミュレーターは同ホテルが購入し、トリプルルームのベッドをひとつ取り除いて設置。飛行ルートは羽田空港発(C滑走路から離陸)、伊丹空港行きで、一連の操縦を行います。
希望により、出発地や到着地を他の国内空港や海外の空港にすることもできます。さらには、スムーズなフライトの操縦だけでなく、横風や雨による視界不良のなかでの操縦、トラブル解決など、要望通りのトレーニングもできるそうです。
スーペリアコックピットルームに設置されたシミュレーターを見学しました。
ホテル一室のベッドのすぐ横に、コックピット(操縦席)があるのを目にするというのも、貴重な体験といえます。操縦席に座ると視界からベッドは消え、目の前に羽田空港の景観。C滑走路から離陸するとすぐ右手にスカツリーが見えてきて、空が目の前にぐんぐん迫る様子に臨場感を覚えます。
羽田上空をひとまわりした後、着陸に向けて低空飛行し、滑走路の端に書かれた「34R」の数字が徐々に大きく見えてくる緊張感のなか、無事タッチダウン。と思いきや、タッチアンドゴー(接地して、すぐに離陸)でもう一度やり直し、といった状況を再現。ちょっと体験しただけでも興奮や緊張を繰り返し楽しめるので、90分間はとても充実した操縦体験ができそうです。
「フライトシミュレーター体験プラン」は、9月末までほぼ予約が埋まっているとのこと。同プランは宿泊が条件とはなっておらず、宿泊を希望する場合は体験プラン料金3万円(税別)に加えて、宿泊料(1泊室料2万5300円〜)がかかります。
「シミュレーター雰囲気体感プラン」は、スーペリアコックピットルームに宿泊するプランです。シミュレーターには透明のアクリル板が張られていて、操縦席全体を見ることはできますが、中に入ったり計器に触れたりすることはできません。コックピットの窓に映し出される、飛行中に流れる羽田空港の離着陸の景色(昼と夜)を楽しむことができます。
それにしても、なぜ、ホテルの客室にシミュレーターを設置するに至ったのでしょうか?
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