毎年恒例のハロウィーン、増加する「否定派」のホンネを聞いてみた
2019年10月21日
ライフ10月末に控えたイベント、ハロウィーン。渋谷駅前のスクランブル交差点やセンター街で騒動が起こるなど、近年は負の側面もクローズアップされがちです。1万人を対象にした意識調査の結果を基に、ホットペッパーグルメ外食総研・上席研究員の稲垣昌宏さんが今年の傾向を予想します。
ハロウィーン「参加したい」、過去5年で最低に
2019年の「ハロウィーン」への参加について、消費者アンケートを実施しました。
ご存知のとおり2018年、渋谷ではこの時期に軽トラックを倒す騒動が発生するなどし、2019年6月に渋谷区議会が場所・期間限定で路上での飲酒を禁止する条例を可決(罰則規定はない)しました。
この結果、2019年以降毎年「ハロウィン本番の10月31日と11月1日」と、「ハロウィン前週の10月24日~30日のうち金・土・日曜日」、さらに「年越しのカウントダウンで人が集まる12月31日と1月1日」も、渋谷駅周辺など一部地域で路上での飲酒が禁止となりました。
こうしたニュースが、このところ加熱傾向にあった「ハロウィーン」に少なからず影響を与えているのかもしれません。「ホットペッパーグルメ外食総研」では、2015年から毎年、首都圏・東海圏・関西圏の約1万人に「ハロウィーン」行事への参加予定についてインターネット調査を行っていますが、2019年の調査ではハロウィーンイベントへの参加意向が過去5年で最低となりました。

2019年のハロウィーンイベントに参加するかどうかを聞く問い(※)では、「参加したい」と答えた人の割合は3圏域の合計で21.2%。2018年の参加予定者が22.6%だったのに対し、1.4ポイント微減しています。
コスプレや仮装についてもやや停滞傾向のよう。上記の参加予定者に、ハロウィーンイベントへ仮装して参加するかどうか聞いたところ、仮装予定者は36.9%でした。これも、この項目の調査を開始した2017年以来で最も低い数値にとどまっています。
ただし年代・性別ごとに見ると、30代女性では参加予定者のうち52.8%の半数以上が仮装で参加したいとしており、ほかの性年代より仮装の意向が高いことが分かります。
※2019年に参加したい、ハロウィーンに関連した飲食・パーティー・イベントで「自分が企画・呼びかけしようと思っているもの」「企画はしないが参加しようと思っているもの」の、いずれかに「参加したい」と回答した人を集計。

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