鍋シーズン到来 ひとりで食べるならすき焼きより、やっぱり「キムチ鍋」なワケ
2020年11月18日
ライフ冬が近づくと食べたくなる鍋ですが、2020年はその人気に変化が起きているようです。ひとり鍋ブームとともに、ホットペッパーグルメ外食総研・上席研究員の有木真理さんが解説します。
時代背景や食トレンドが反映される鍋
木々が赤く色づき、気温も一気に下がり始めて、2020年も鍋が恋しい季節がやってきました。
この季節になると、筆者(有木真理、ホットペッパーグルメ外食総研・上席研究員)も「2020年はどんな鍋がはやりますか」と、毎年多くの取材をいただきます。まさに日本の冬と言えば鍋、この季節の風物詩といって過言はありません。
過去の鍋トレンドを振り返れば、2016年は「シンプルリッチ」。つまり、食材1点特化の鍋がブームとなりました。
2017年は「極シメ鍋」。鍋の醍醐味(だいごみ)と言えばシメということで、お米で雑炊やリゾットにしたり、そばやうどん、中華麺やパスタなどさまざまな麺を投入したり、なかにはパンを入れたりするつわものまで登場しました。
そして2018年は健康ブーム、フィットネスブームもあり、野菜や高たんぱく低カロリーな鶏などを使用した「美ボディ鍋」と、その真逆のハイカロリーで一見体に悪そうな「背徳鍋」にブームは二極化しました。そして2019年は「生スパイス鍋」がトレンドに。
このように鍋のトレンドは「鍋単体のトレンド」ではなく、時代背景や食のトレンドが反映されているのです。
2020年の鍋のトレンドは
2020年は新型コロナウイルスの感染拡大により、人々のライフスタイルや働き方、食生活など、さまざまなジャンルで変化が起こりました。
一方、外食は変化したというより、徐々に起きていた傾向が一足飛びに進んだと言えそうです。感染拡大という未曽有の危機によって起きた事象は、もともと潜在化していた事柄や課題が露呈しただけのように思われます。
ライフスタイルの変化で、食事をする相手や場所、時間帯などが変化し、かねて言われていた、「食のボーダレス化」は一気に加速したのです。
また緊急事態宣言による休業要請で、外食業界もテイクアウトやデリバリーをやむを得ず始めた店舗も少なくありません。また営業を続けたお店でも「3密(密閉・密集・密接)」の回避や、非接触対応、消毒やマスクなど、衛生管理の徹底が求められました。

そういったなか、筆者が2020年に注目したい鍋は「ひとり鍋」です。この「ひとり鍋」についての見解とともに、今後の可能性について論じます。
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