フリーダムすぎる子どもにてんてこ舞い! 3児ママライターが語る、外出時の「ヒヤリ」体験と、私を支えた格言
子どもにとって、世の中はすべてが「オモチャ」 筆者は、2歳から小学生までの子ども3人の母親です。そんな筆者は子どもを産んでから外出時、街なかの危険によく気が付くようになりました。 子どもは「社会」で育てるもの(画像:写真AC) 石があれば拾い、段差があればジャンプする――。子どもにとって、外出時はすべてのものが「オモチャ」となります。自動ドアやエレベーターのボタン、病院等の入口に置かれているアルコールスプレーも同様です。 エレベーターのボタンを見つければ、子どもたちはどうしても「自分で」押したがります。うっかり親が押せば泣いて怒ったり、兄弟がいれば、「誰がボタンを押すか」を争ったりするのです。一番最初にボタンを押せなかった子は大泣きして、ボタンを押すまでその場を動かないということもしばしばです。 そんなとき、筆者は周囲に謝ったり、抱き抱えてその場を離れたりしますが、温かい笑顔で見守ってくれる人々も大勢います。筆者はそのような人たちに助けられています。 「我慢できない」と知らなかった産前の私 皆さん誰しも、スーパーで大の字に寝転がり、大泣きする子どもを見たことがあるでしょう。わが家では、ヤンチャで感情表現がストレートな次男が2歳のとき、3回ほど大泣きしたことがあります。 2歳は「イヤイヤ期」といわれる第一次反抗期です。自我が芽生える一方、脳が未発達なためガマンができないのです。筆者がそのことを知ったのは、子育てを始めてから。産前は「親だったら、簡単に泣き止ますことができるはず」と軽く思っていました。 そのような光景を見られて、「ビシッと叱ってやれ!」と高齢の男性に怒られたことがあります。しかし筆者は、それまでの「イヤイヤ」対応の経験上、「下手に刺激をすれば、次男はさらに大騒ぎする」と分かっていました。また当時は、筆者ひとりで子ども3人を連れ、抱っこ紐には0歳の末っ子。大暴れする子を抱いたら末っ子がケガをするかも、という不安もありました。 心の中は焦りでいっぱいでした。そんなとき、別の女性が「何か自分(次男)でやりたいことがあったのかな?」と声をかけてくれ、「イヤイヤ期」を分かってくれる人がいるとホッとしたのを覚えています。 「ママひとり+未就学児ふたり連れ」でヒヤリ多発「ママひとり+未就学児ふたり連れ」でヒヤリ多発 子連れで特に大変なのが、未就学児を連れた外出です。我が家は、好奇心の赴くままに動き、走るのが早く、交通ルールがきちんと理解できない4歳と、何が危険かも分からず、階段の昇り降りもできないが、好奇心と自我だけは強いイヤイヤ期の2歳の組み合わせでした。 「イヤイヤ期」は大変(画像:写真AC) この組み合わせで外出すると、目を一瞬離した隙に「ヒヤリ」が起こることも。それは未就学児に欠かせない小児科でも起こります。受付に保険証を出したほんの数秒で、ふたり目がいなくなり、トイレにいたこともありました。 また、いつもヒヤヒヤするのが小児科の玄関です。ひとりに靴を履かせている間に、もうひとりがドアから出てしまうなど、危険が多いのです。 そのような「ヒヤリ」を努力して減らしているものの、子連れ外出はどうしても行わなくてはなりません。筆者は当時、そのような状況に疲弊しつつも、ときどき思い出す言葉がありました。 それは「子ども叱るな来た道だもの、年寄笑うな行く道だもの、来た道行く道二人旅、これから通る今日の道、通り直しのできぬ道」という格言です。何を見ても面白く、何でも自分で試したかった子ども時代――。自身も身に覚えがあります。 筆者はこの言葉を再度噛みしめ、「これから通る今日の道、通り直しのできぬ道」を長い目で見ながら、歩んでいきたいと感じています。
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