あなたはモンペになってない? 子どもの「習い事先」での行動 元塾講師が教える、目も当てられないふたつの「実例」

子どもと習い事の先生の相性が良くない場合、親としてどのように対処すべきなのでしょうか。モンスターペアレントと思われないために意識すべきことは? 元塾講師で、子どもの教育問題に幅広く携わってきたライターの中山まち子さんが、そのポイントを紹介します。


子どもと先生が合わなかったらどうすべき?

 子どもの習い事選びに悩む親は多いですが、いざ通わせてみて気がつく問題もあります。それは、子どもと先生の相性です。

習い事成功のカギは先生との相性(画像:写真AC)



 体験レッスンをして入会しても、先生の相性は何回か通わせてみないと分かりません。教えてもらう先生と合わないと、子どもの習い事への意欲低下につながります。親としてはどう対処すればいいのか悩むものです。

 筆者自身も個別形式の塾講師として働いていた時に、何度か生徒側の要請で先生が変えられている場面を目撃しています。習い事は学校と違い、親の考えで担当の先生を変えることもできるので、合わないことを我慢する必要はありません。

 そこで今回は、習い事で子どもと先生の相性が合わなかった時の対処法を紹介します。先生にモンスターペアレント(理不尽な要求をする親。略してモンペ)と思わる言動など、気になるポイントを説明してきます。

まずは先生と面談を

「習い事に1か月通わせてみたら、どうも子どもの様子がおかしい」「子どもから話を聞いたら、担当の先生と合わないと悩んでいた」、という話はよくあります。習い事は月謝を支払って通っているわけですし、子どもの意欲が湧かなければ状況を変えることが大切です。

 最初にすべきことは、先生と面談することです。これは、習い事の教室の形態によって2つのパターンに分かれます。

●全国展開している教室の場合

 通っている習い事が、いわゆる全国展開している大手の場合、各教室に室長に値する管理者が配属されています。

 子どもと担当の先生が合わないと感じたなら、室長に相談して面談を設定してもらい事情を説明します。子どもに合いそうな先生と変えてもらうなど、要望を伝えることができます。

 例えば「励ますタイプの先生が合う」「先生の大声に子どもが怖がっている」など伝えましょう。相談した後、同じ教室に通いづらいと感じるなら、近隣の教室への移籍も対応してくれます。

 大手の場合、抱えている先生が多い一方で、人の出入りもあります。合う先生に当たっても、その先生が退職したり異動したりすることもあるのです。大手の特徴を理解し、子どもと相性の良さそうなタイプを把握して、室長など管理者に伝えるようにしましょう。

●個人で運営している教室の場合

 個人で教室を開いている先生は、自分のスタイルを確立しています。良い意味で個性を売りにし、それにひかれて生徒が集まるのです。いくら口コミの評判が良くても、自分の子どもに合うかどうかは通ってみないと分かりません。

 個人で運営している先生と合わない場合、他に代わりの先生もいないので、退会を選択する場合が多いといえます。

 ただし、何もせずに「合わないから」とすぐ辞めてしまうのではなく、まずはレッスン見学をして子どもの様子や先生の教え方を確認するようにしましょう。

 先生のどういった点が子どもと合わないのか原因を探り、次の習い事選びの際に役に立てることが大切です。子どもは褒めて伸びるタイプなのに、先生は叱って伸ばすタイプかもしれません。教え方が上手でも、先生の性格と合わなければ子どもの意欲を削ぐだけです。

習い事先でモンペと思われる言動は?

 習い事先に自分の主張を訴える時、相手から“モンペ”と受け止められる場合もあれば正当な主張と捉えられることもあります。ここでは、筆者が見聞しているモンペの実例をもとにその境目を紹介していきます。

先生にモンペと思われる言動とは?(画像:写真AC)



1.子どもが上達しないことを先生の責任にする

 ピアノや水泳、そして英語など、すべての習い事は1、2回で驚異的に上達することはありません。塾の場合でも同じで、日頃の積み重ねが数か月後から出てきます。

 せっかちな保護者は、こういったことを理解できず、なかなか上達しないわが子に苛立ち、その怒りの矛先を習い事の先生や室長にぶつけてきます。

 のみ込みの早い子もいれば、ずっと溜め込んで突然出来る子もいます。子どもによって上達の仕方はさまざまなのを教える側は分かっているのですが、月謝を支払っている親は結果を早く求めるのです。

 先生側が「上達していないのではなく、今は見えない部分を鍛えている」という説明をしても、聞く耳を持たないのがモンペと受け止められます。

2.「とにかく上と話がしたい」と担当の先生をスルーする

 子どもが先生と合わないと感じている場合、親は最初に担当の先生や通っている教室長と面談することが普通です。しかしまれに、それをすべて飛び越えて「とにかく上と話をさせろ」と訴えてくる親がいます。

 現場の先生と話し合いをしなければ、改善策の提案や問題の共有もできません。しかしモンペと思われてしまう親は、「上と話をしたい」という表現をして自分の不満を大きく見せようとします。

 保護者がいきなり「上と話をしたい」と主張しても、すぐに統括責任者などが登場することはありません。まずは現場で話し合いをし、それでも解決できないなら上へ、という流れがあります。大抵の場合、そこで落ち着くことができますが、まれにそれでも納得できず上との対話を望み、そこでも一方的に大騒ぎする親もいます。

 一方的に先生を非難すると、話し合いが上手くいきません。モンペと思われないためにも、最初は先生や室長と面談し、例えば「先生の説明が難し過ぎて飽きてしまったり集中力が続かなかったりするようだ。雑談も合間に入れてメリハリをつけてほしい」など具体的な悩みや要望を伝えましょう。

技術の習得がメインの習い事は先生との相性がカギ

 勉強だけでなく集団生活や自立を促す学校教育とは異なり、習い事は子どもの技術習得を目的としています。

 教える先生との相性はその上達を左右するほど重要です。子どもが意欲的に習い事を続けて、実力をつけるためには、先生の実績や口コミ情報以上に、「子どもと先生の相性」が最優先事項だといっても過言ではありません。

 先生との相性に気づくためには、習い事前後の子どもの様子に気を配ったり、習い事帰りの子どもの話をよく聞くことが大切です。もし先生との相性に問題があるようだったら、レッスン見学や先生との面談を通して早めの改善に努めるとよいでしょう。


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