「なんで朝ごはん食べてくれないの?」と悩むママたちを解放する、たった4つのポイント

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「なんで朝ごはん食べてくれないの?」と悩むママたちを解放する、たった4つのポイント

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宮野茉莉子

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政府は2020年度までに朝食を食べない子どもをゼロにする目標を掲げています。しかし、登園や登校前の忙しい朝に、食事を作ったり食べたりすること自体にストレスを感じる人もいることでしょう。3児の子育て中でライターの宮野茉莉子さんが、自身の経験をもとに「育児と朝食」について語ります。

政府目標「20年度までに朝食を食べない子どもをゼロに」

 政府が2019年6月4日(火)に閣議決定した2018年度版の食育白書によると、20~30代の若い世代で朝食を抜くことの多い人の割合が26.9%に上り、前年度より3.4ポイント増加、小中学生でも増加傾向にあることが分かりました。

朝食を食べない子どもが増えているという。写真はイメージ(画像:写真AC)



 白書では、朝食を毎日食べる小中学生ほど、学力調査の正答率や体力テストの点数が高い傾向にあるとして、あらためて朝食の重要性を強調しており、政府は2020年度までに朝食を食べない子どもをゼロにする目標を設けています。

 筆者は、未就園児~小学生の3児を育てていますが、子どもは朝起きてすぐにはご飯を食べたがりません。食欲が増してくるのは午前10時頃です。

 とはいえ朝にご飯を食べなければいけないのですが、嵐のように忙しい朝、朝食を作るのも食べるのも困難を極めます。

子どもが食べたがるのは「午前10時」

 子どもに朝食を食べさせるときの悩みNo.1が「子どもが食べたがらない」ことでしょう。

 周囲のママの声や筆者の経験からも、「朝起きてすぐは食べたがらないし、食べてもほんの少し。午前10時頃になると食べたがり、よく食べる」子が多い印象です。

 10時に食べたがり、食欲も増加する傾向は、離乳食期~小学生にかけてみられます。そもそも1日3食になったのは、江戸時代から。子どもを観察していると、本来は10時頃にその日の最初の食事をとるのが良いのかもしれません。

 ただし園や小学校ではご飯を食べられませんし、給食の時間は大体12時半頃。登下校、外遊び、授業など体力や頭を使うことを考えると、やはり朝食を食べないのは心配です。

嵐のような朝「食べなさい」と怒りたくない

 朝は忙しく、朝食を作るのも食べるのもハードルが高いのも正直なところです。

 着替えたがらない子を着替えさせたり、「今日は行きたくない」とぐずったり、「今日このプリント提出するんだった」と言われたり、プールのある日は検温と押印をしたり、出かける直前になって「ウンチ出た」「今これで遊んでるから行かない」と言うなど……家事より、子どものお世話や対応に忙しいのです。

食べたくない子に無理に食べさせるのは難しい(画像:写真AC)



 これが3人となれば3倍。朝食作りにも、食べるのにも何十分とかけていられません。さらにわが子にはアレルギーがあり、ほぼ毎朝給食の代替食作りがあります。ほかにも水筒の準備に、シンクの片付け、自分の着替え……などをしていると、時間は一瞬で過ぎ去ります。
 
 嵐のような朝、「食べたくない」という子に、毎朝余裕をもって「お腹がすくから食べようね」と笑顔で言えるかといえば、難しいところ。優しく諭したところで、本人は食べたくないものは食べたくないため、食べないことも多いのです。

「食べる」という本能的な欲求を、無理やり押し付けるのは、難しいところがあります。

 とはいえ、これから園や学校に行くというときに、「早く食べなさい!遅刻するよ!」なんて朝から怒りたくありません。子どもも傷つき、お互いに嫌な思いをしますし、「じゃあ幼稚園行かない!」なんて言うことも。朝から怒られることで、子どもは園や学校に行く気力が失われてしまいます。

忙しい朝、朝食用意のポイントは?

 忙しく、子どもがなかなか食べたがらない朝食作りは、以下のポイントをふまえて考えます。

・食べたくない朝でも、子どもが「食べたい」と思えるもの(一番需要!)
・時間をかけずに食べられるもの
・なるべく調理の手を加えないもの
・小学生から子どもが自分で用意できるもの

 必要な栄養素としては、「エネルギーになる炭水化物」「筋肉を作るタンパク質」「熱中症対策に塩分や水分」。さらに「朝のフルーツは金メダル」という言葉もありますから、フルーツやミニトマトなどもそのまま食べられるので良いでしょう。

 手をかけずに食べやすいものというと、トーストやおにぎり。具に卵やツナ、チーズ、サケ、ゴマなどを入れればタンパク質もセットです。タンパク質は牛乳やヨーグルト飲料、豆乳、乳酸菌飲料といった飲み物でとる手もあります。
 
 味噌汁やスープに、豆腐や火が通りやすい野菜を入れると、水分や塩分もとれます。時間がなければお湯をかけるだけでできる汁物に、豆腐や刻みネギをプラスしてもいいですね。小学生なると、段々自分でも用意できるようになります。「朝食セットトレー」を用意しておくのもいいでしょう。

 海外に目を向けると、これだけ丁寧に朝食やお弁当を作るのは日本くらい。そこまで真面目に考えなくてもいいでしょう。子どもが離乳食を食べなくて悩んだ際、知人の栄養士さんからは「栄養は1日や1週間単位で考えれば大丈夫」という話もうかがいました。

 ちなみに周囲には3児の母が何組もいますが、実際は「朝ご飯を作る!? そんな暇ないでしょう」「食べてくれないから、食べることを最優先して菓子パン」という人も多いです。

 まずは子どもの好きなもので「食べる」こと、食べるようになったら「栄養」をプラスしていくというように、段階を踏んでも良いと思います。

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