タピオカ店って、どのくらい儲かるの? そんな疑問に経営コンサルタントがばっちりお答えします
2019年8月23日
ライフドリンクから専門ニュースサイト開設、原宿でのイベント開催(SNSで炎上)まで、止まることのないタピオカブーム。そんなブームに便乗して、タピオカ専門店を今からオープンするとしたら、いったいいくらくらい費用がかかり、またどのくらい儲かるのでしょうか。日沖コンサルティング事務所代表で、経営コンサルタントの日沖健さんがばっちり解説します。
そもそも、タピオカ店って儲かるの?
東京都内を歩いていると、よく目に付くタピオカドリンクの専門店(以下、タピオカ店)。ブームになってから2年くらい経つ今も、次々と新しい店がオープンしています。
しかしブームはいずれ終わるもの。そこで「今からタピオカ店を始めて成功するのか?」という素朴な疑問について、筆者(日沖健。日沖コンサルティング事務所代表)がお答えします。

まず、タピオカ店が儲かるのかどうか試算します。ある起業家が都内の駅前に5坪のタピオカ店を開店したとします。
店舗を借りる敷金、内装、会社設立、パート募集など、初期費用として300万円かかったとします。売れる・売れないに関係なく、固定的にかかる費用は月額75万円です。その内訳は、
・店舗の賃借料:15万円
・調理設備、機器、レジなどのレンタル料:6万円
・アルバイト(常時4人)の人件費:40万円
・水光熱費:8万円
・消耗品など:6万円
です。
タピオカドリンクを作る原価は、1杯当たり40円。内訳は、
・ミルク:25円
・タピオカ:7円
・容器:4円
タピオカドリンクは原価がずいぶん安いのです。
これを1杯400円で売ります。ブランド力のある有名店は500~600円しますが、後発なので価格を安く設定します。
1杯売るごとに、
400円 - 40円 = 360円
が、粗利益となります。
気合を入れて、休日なしで毎日12時から20時まで8時間営業します。近隣の新しいタピオカ店を観察すると、12時から16時までの閑散時は8分で1杯、16時から20時までの繁忙時は3分で1杯売れると期待できそうです。つまり販売の見込みは1日110杯です。
以上から、1か月の利益は
360円 × 110杯 × 30日 - 75万円 = 43.8万円
となります。
あんなに小さな店で月40万円以上も儲かるわけです。平日昼間でも行列が途切れない人気店なら、もっと儲かります。なかなか良い商売ですね。
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