昭和ノスタルジー最高! 五感で楽しむ下町の「定番ドリンク」5選
昭和の匂いを感じながら常連の会話を小耳に挟み、キンキンに冷えたドリンクとボリュームたっぷりのつまみを味わう――。そんな下町の魅力についてご紹介します。下町の魅力を味わおう おしゃれなお店で飲むカクテルに何だか味気なさを感じているそこのあなた、東京の下町に出掛けてみませんか? 下町は昭和の味わいにあふれており、若い世代にとっては古臭さが逆に新鮮に感じられるかもしれません。外国人のゲストを連れていくのもおすすめです。 ということで今回は、「五感」で東京ロマンを楽しめる下町の定番ドリンクを紹介します。昭和の匂いを感じながら常連の会話を小耳に挟み、キンキンに冷えたドリンクとボリュームたっぷりのつまみを味わう――。そんな風に、下町の味を感じてみてください。 【聴覚】定番ドリンク「ホッピー」 下町ドリンクの代表格と言えば「ホッピー」です。浅草には「ホッピー通り」があり、ここではホッピーともつ焼きがお決まりです。 ホッピー(画像:ホッピービバレッジ) ホッピーはビール味の清涼飲料水で、アルコールが含まれていません。そのため、ホッピー(そと)を焼酎(なか)で割り、そとだけ・なかだけを追加注文できるのもホッピーならではの飲み方です。 ホッピーの瓶をポンっと栓抜きで開けてもらい、中身をグラスに注ぐと、シュワシュワと炭酸が音を立てます。ホッピーの音とともに、常連と店主の軽快なやりとりに耳を傾けてみましょう。 【触覚】甘くてビリビリな「電気ブラン」 電気ブランは明治時代に誕生したブランデーです。 電気ブラン(画像:オエノングループ) 電気ブランの前身のお酒は「コレラの予防になる」と言われていた、という背景があることに納得せざるをえない、薬っぽい香りがあります。 電気ブランの魅力は舌への触感です。甘さがあり、ピリピリとした飲み口はまさに電気を連想します。 明治13年創業の浅草の「神谷バー」で、ぜひ名物の電気ブランを楽しんでみてください。神谷バーと電気ブランの関係は深く、創業者の神谷さんが電気ブランの名付け親とのこと。 ビールをチェイサーショットの電気ブランを飲むのがお決まりで、電気ブランの甘さとビールの苦味の相性が抜群です。 【視覚】鮮やかな赤ジソ色の「バイス」【視覚】鮮やかな赤ジソ色の「バイス」 下町ドリンクのなかでも特に女性向きなのが「バイス」です。 バイスの原液を焼酎・ソーダで割る「バイスサワー」で飲みましょう。バイスの誕生は1984(昭和59)年と比較的歴史が浅く、下町ドリンクのなかでは新入り的な存在だと言えます。 コダマバイスサワー(画像:コダマ飲料) バイスは鮮やかなピンクが目に楽しく、赤ジソの香りが豊かで、ほのかな甘味と酸味があります。この特徴的なのに甘くて飲みやすい風味には、女性もやみつきになってしまうはず。 焼酎抜きの炭酸割りにするとノンアルコールでも楽しめるので、お酒に弱い人もぜひ試してみみてください。 【嗅覚】漢方薬のような香りの「ホイス」 下町でも知る人ぞ知る、幻のドリンク「ホイス」。小売店では売っておらず、通販もありません。ホイスを飲む方法はたったひとつ、下町の居酒屋を訪れることだけなのです。 ホイス(画像:ジィ・ティ・ユー後藤商店) 割り材なので、ホイス自体にはお酒は含まれていません。焼酎と炭酸でホイスサワーにすると、薬っぽいのにかんきつ系のさわやかさもある、なんとも言い表しがたい風味が鼻を抜けていきます。 漢方の薬草やアルコールを抜いたお酒が数十種類入ったホイスは、その複雑な調合ゆえ味の感じ方に人に個人差があるそうです。あなたならどんな感想を持つか、ぜひホイスを試してみませんか? ホイスを飲める居酒屋は製造元の後藤商店(港区白金)のFacebookから探してみてください。 【味覚】居酒屋の個性を楽しむ「下町ハイボール」【味覚】居酒屋の個性を楽しむ「下町ハイボール」 下町ハイボールはいわゆる酎ハイです。ウイスキーハイボールの価格が高かった時代、焼酎を飲みやすくするために下町の大衆居酒屋が生み出したと言われています。 焼酎と炭酸に加え、店独自の割り材が足されるのが下町ハイボールの特徴で、「天羽の梅」という梅シロップがよく使われます。 下町ハイボールのイメージ(画像:写真AC) 割り材の種類と配合は店それぞれですが、どの店で飲んでもとにかくアルコールが強いのが下町ハイボール。2、3杯も飲まないうちに酔っ払ってしまいます。 下町まで行けない人は、現在市販されている「いいちこ 下町のハイボール」で雰囲気を味わってみてください。 スマホを置いて下町へ! 今回は東京・下町で楽しみたいお酒を紹介しました。 下町酒場のイメージ(画像:写真AC) 下町のお酒は個性的で、五感をフルに使って味わえるのが特徴です。下町居酒場の雰囲気はまさに昭和。スマホを置いて出掛ければ、タイムトラベルしたような気持ちになれること間違いなし。 ボリュームたっぷりのつまみと、クセも度数も強い下町のお酒で今度の週末は酔っ払ってみませんか?
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