夏休みは苦手科目克服の大チャンス! 元塾講師が教える、子どもに不満なく勉強してもらう3つの秘訣
「夏休みは勉強ばかりさせられた」と思われないように「苦手な科目を克服をしたいけど、なかなか時間が取れない」 と、子どもを学校に通わせる保護者は日々悩んでいます。そのようなときは夏休みを上手に使って、子どもの苦手意識を克服しましょう。夏休みは期間が長いため、中盤頃に差し掛かると「今日は勉強しなくていい」と子どもは考えるようになります。そして最終盤まで勉強から遠ざかってしまうため、注意が必要です。 夏休みに子どもが宿題を行っているイメージ(画像:写真AC) 子どもの「ずっと遊んでいたい」という気持ちは理解できます。しかしある程度勉強の時間を確保しないと、学校の授業についていけなくなります。そのため、夏休みは学力格差が広まりやすくなる側面もあるのです。 ということで、子どもに「夏休みは勉強ばかりさせられた」と思われることなく、苦手な科目を克服させていく秘訣をご紹介していきます。 夏休みをは子どもの苦手克服の好機 通常の学校生活を送っていると、忙しくて苦手な科目の復習まで手が回らない子どもがほとんどです。次に、苦手な科目を克服するための3つのポイントを紹介します。 1.つまずいた科目以前の問題から解き始める 2.親子のコミュニケーションをいつも以上にとる 3.勉強時間ゼロの日を極力作らないようにする ひとつずつ解説していきます。 1.つまずいた科目以前の問題から解き始める 勉強は小さな積み重ねが大切です。「なんだか難しい」「この科目は苦手」と感じる前に、それ以前の学習で抜けている箇所があるはずです。ピンポイントで自覚している科目に取り組んでも、根本的な問題解決に至りません。 また、苦手と感じている問題から始めると子どもは乗り気にならず、うまく克服が出来ないまま終わる可能性があります。そのため、確実に解けて自信をつけさせるためにも、つまずいた科目よりひとつ前の学年から復習するようにしましょう。市販されている夏休みの総まとめなどを利用すると、無駄なく復習することができます。 人間、誰しも易きに流れるので注意人間、誰しも易きに流れるので注意2.親子のコミュニケーションをいつも以上にとる 夏休み中に苦手克服を決意したら、いつも以上に親子のコミュニケーションを取るようにしましょう。親が考える苦手科目と、子ども本人が考える苦手科目は一致しない場合もあります。「ここが苦手でしょ」と親が決めつけて、ドリルや無料問題をダウンロードしても、子どもは「苦手でもない」と感じることがあるのです。子どもから話を聞かず、前のめりになって準備すると、努力が水の泡になってしまいます。 夏休みに子どもが宿題を行っているイメージ(画像:写真AC) はっきりとした苦手科目はないけれど成績が下降気味のときは、ウェブ上の無料のドリルを活用し、出来る出来ないの境目を見つけ出すようにしましょう。子どもひとりでは出来ない作業です。親子で積極的に会話をし、「どこで苦手になったか」と探っていきましょう。 3.勉強時間ゼロの日を極力作らないようにする 家族旅行や遠出など、子どもにとって夏休みは楽しいイベントで目白押しです。しかし勉強しない日が増えると、出かける予定がない日でも勉強に意識が向かなくなります。大人子ども関係なく、誰しも易きに流れてしまうものです。そういった意欲低下を避けるために、出先でも計算ドリルや漢字プリントを1日1枚やらせるようにしましょう。 苦手を克服するためには、継続的な学習習慣がなくてはなりません。勉強時間ゼロの日を作らないようにし、子どもが勉強を忘れないようにしてください。 計画を立てて励ます声掛けをしよう 夏休みは、「気が付けば残り1週間を切っていた」ということがよくあります。1年を通して子どもがもっとも時間を取れる期間ですから、有効活用することが大切です。とくに小学生は勉強に関する計画をひとりで立てることは難しいため、親子で話し合いながら苦手克服への対策を考えていきましょう。 その際は、「ここがダメ」「こんな簡単な問題も分からないの?」とネガティブな言葉を投げかけないように気を付けてください。子どもが前向きに勉強に取り組める励ましの言葉をかけ、苦手克服を成功させましょう。
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