西野カナ「会いたくて震える」からはや10年 若者の恋愛ソングはさらに「軽~く」なっていた
2020年7月5日
ライフいつの時代も人々を魅了する恋愛ソング。とりわけ若者に人気の曲は、時代時代を映す鏡のような存在です。2020年のヒットソングは、過去の曲とどう違うのか? Z総研トレンド分析担当の道満綾香さんが、若者への調査を基に分析します。
西野カナと、瑛人・りりあ。の違い
「会いたくて 会いたくて 震える」という歌詞が印象的な西野カナの楽曲、その名も「会いたくて 会いたくて」が発売されたのは2010年5月。若者の恋愛ソングの代表のように語られてきたこの曲も、発表からすでに10年がたっているというから驚きです。
恋愛ソングは、いつの時代も若者に人気のジャンル。皆さんも、甘酸っぱい青春を思い出す懐かしの曲がひとつやふたつ、あるのではないでしょうか。

Z世代(1996~2012年に生まれた若者たち)の流行や価値観について調査・分析している私たち「Z総研」は今回、東京などに住むZ世代の女性50人に対して恋愛ソングにまつわる定性調査を行いました。
アーティストとして最も多かった回答はofficial髭dismですが、票はかなり割れていてMrs.GREEN APPLEやTWICE、中には中森明菜と答える女子も。Z世代の趣味嗜好(しこう)が多様化していることをあらためて感じさせる結果となりました。
一方、SNSから人気に火が付いたアーティストや曲名がいくつも挙がったのは、この世代の特徴と言えるかもしれません。
代表的なのが、23歳のシンガー・ソングライター瑛人(えいと)の「香水」と、顔を隠して活動する、りりあ。の「浮気されたけどまだ好きって曲。」です。この2曲に共通するのは、若者に人気の動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」がヒットのきっかけになったこと。
どちらもアコースティックギターのシンプルな音に乗せたメロディーラインが特徴的で、隙なく作り込まれた前述の「会いたくて 会いたくて」と比べれば、かなり肩の力が抜けた、その分聴き手により身近な印象を与える楽曲になっています。

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