美食とテクノロジーが融合した"アートガストロノミー"は、五感で味わう最新の東京!
食とアート、先進テクノロジーが融合した体験型レストラン「TREE by NAKED yoyogi park」が国内外で注目を集めています。クリエイティブカンパニーNAKED Inc.によるプロデュースで、プロジェクションマッピングやVR、音楽などと共に、ストーリーに基づくディナーコースを展開しています。「生命の物語」とともに料理とペアリングを五感で堪能 代々木公園前にある「TREE by NAKED yoyogi park(ツリーバイネイキッド ヨヨギパーク)」は、食とアート、最先端テクノロジーが融合した新しい体験型レストランとして国内外で注目を集めているお店です。 オープンは2017年7月。プロデュースは、2014年の東京駅プロジェクションマッピング「TOKYO HIKARI VISION」や新江ノ島水族館「ナイトアクアリウム」ほか体感型アートやイベントの演出を多数手がけてきたクリエイティブカンパニーNAKED Inc.によるものです。 同社は2017年より「食×アート」に挑戦する新プロジェクトとして、「LIFEにクリエイティビティを」をテーマに新しいライフスタイルを提案する『TREE by NAKED』を始動。そのひとつとして「TREE by NAKED yoyogi park」のオープンに至りました。 「TREE by NAKED yoyogi park」の外観(画像:TREE by NAKED yoyogi park)。 完全予約制のディナーコースは、プロジェクションマッピングやVR(仮想現実)、センシング、音楽などと共に「生命の物語」を表現。2018年に入ってから、コースの案内人が纏う着物デザインにキモノデザイナー斉藤上太郎さん、香道演出に志野流香道・蜂谷宗苾さん、フロア装飾にプラントハンター西畠清純さんが参加し、VRのコンテンツもアップデートされて、より多彩な演出を楽しめるようになったとのことです。 料理は初台にあるブルックリンスタイルのレストランカフェ「HOFF」の永友裕人シェフが監修を務めています。旬の食材を使ったジャパニーズスタイルのフュージョン料理8品とペアリングドリンクで構成。ペアリングのお酒は吟醸酒、ワイン(ロゼ・白・赤)、シェリーと多彩で、ノンアルコール用には茶師が煎じたお茶を供します。 店内は地下1階から2階まであり、ストーリーに沿って場所を移動するのも演出のひとつです。まず1階エントランスで体験前のウェルカムタイムを過ごし、その後、案内人に導かれて地下にある奥の小部屋へ。ストーリーの説明が壁面と枯山水を模したテーブルへの投影によって行われ、香道のパフォーマンスも繰り広げられます。 地下1階にある、水の張ったような床に浮かぶ飛び石。ここを通って奥の小部屋へ(画像:TREE by NAKED yoyogi park)。枯山水を模したテーブルと壁面に映像が投影され、ストーリーが展開する(画像:TREE by NAKED yoyogi park)。香道のパフォーマンス(画像:TREE by NAKED yoyogi park)。 説明が終わると小部屋からメインダイニングに移動。アミューズからメイン料理までの7皿を、空間全体を取り囲むような演出と共に堪能します。料理はアミューズ、前菜2種類、魚料理、グラニテ、和牛料理、デザートです。ストーリーは、「誕生」「刺激」「拡張」「幻想」「一体」「再生」のテーマ順に展開されます。 アミューズからメインまでの料理を取る円卓。卓上から空間まで全体に演出がなされる(画像:TREE by NAKED yoyogi park)。類を見ないアートガストロノミーの演出と料理類を見ないアートガストロノミーの演出と料理 物語のはじまり「誕生」は、皿の上に盛られた土に種を植える体験から。続いてVRゴーグルを装着し、撒いた種がみるみる成長していく仮想現実を楽しみます。ゴーグルを外すと、目の前に生命の誕生をイメージした光り輝く前菜が用意されていて、撒いた種が成長して料理の実が成ったかのような効果を演出します。 VRゴーグル装着イメージ(画像:TREE by NAKED yoyogi park)。 次に外界からの様々な「刺激」によって成長していく様子を空間全体で表現。料理はエビのコンソメジュレとトウモロコシのムースのなかにウニを閉じ込めた一皿で、食べ進めるごとに、新たな刺激に出会えるような味わいを体験します。 「拡張」では移り行く季節による実りを体感。皿に水が注ぎ込まれ、プロジェクションマッピングによってキラキラ輝く魚が出現し、触れると魚が皿の外に飛び出していきます。そこへ、魚料理が出てきて皿の周りに四季が映し出されます。 映し出された魚に触れると皿の外に飛び出していくインタラクション(画像:TREE by NAKED yoyogi park)。魚料理の金目鯛のソテー。旬魚を使用するため内容は日によって異なる(画像:TREE by NAKED yoyogi park)。「幻想」は、朝霧が立ち込める森の奥深くに入り、不思議な鳥の巣を発見するというストーリーです。ブナの木のスモークを閉じ込めた蓋を開けると、”鳥の巣”に見立てた素揚げのポロ葱、そこに軍鶏のモモ肉と胸肉を半分づつ盛り付け、上に卵黄が載せられた創作料理が供されます。 「幻想」シーンのスモークの演出(画像:TREE by NAKED yoyogi park)。鳥の巣をイメージした創作料理(画像:TREE by NAKED yoyogi park)。 口直しのグラニテを挟み、「一体」では命の旅が終焉を迎えるシーンとして、稲穂の畑が空間全体に広がります。黒毛和牛のイチボのローストに焼きおにぎりが添えられた料理が登場。おにぎりは出汁に浸けてお茶漬けにすることもできます。 メイン料理が終わると2階へ。木の上の楽園をテーマにした空間で、「禁断の果実」をイメージしたオリジナルデザートのブラマンジェを楽しんで物語は終了します。体験を終えた人たちから、「料理が思った以上にボリュームがあって美味しかった」「五感で楽しめた」「アーティスティックな写真が撮れた」とのコメントが多く寄せられるそうです。 楽園をテーマにした2階の内装。ランチ(サンドイッチなどの通常メニュー)にも利用できる(画像:TREE by NAKED yoyogi park)。 コース料金はひとり2万3000円(税・サ込み)で、記念日利用が多いとのこと。また、海外メディアでも紹介されたことからインバウンド客が前年比300%増(2018年6月時点)と、大幅に増えているといいます。 外食するのであれば、家では味わえないような非日常の食体験を。そんなライフスタイル提案を、食と先進テクノロジーを融合させた独自の美食学、”アートガストロノミー”を通して味わうことができるでしょう。 ●TREE by NAKED yoyogi park ・住所:東京都渋谷区富ヶ谷1-10-2 ・アクセス:千代田線「代々木公園駅」 2出入口、小田急線「代々木八幡駅」南口から徒歩約1分 ・営業時間:ランチ10:00〜16:00(L.O.15:00)、ディナー(火曜〜金曜)開始19:15 終了22:00 (土曜・日曜・祝日)1部開始18:15 終了20:30、2部開始20:30 終了23:00(2回転の完全入れ替え制) ・休日:月曜 ※ディナーの所要時間は1時間半〜2時間となります。ランチメニュー(テイクアウトもあり)の価格はデリセットが1200〜1500円です。 ※記事内容と店舗概要は、9月時点の情報です。また、本記事で紹介している料理内容は、2018年8月時の夏メニューです。9月より秋メニューに変更のため、一部内容が異なる場合もあります。
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