うどんvsそば 6勝4敗でうどんの勝ち、そのワケとは

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うどんvsそば 6勝4敗でうどんの勝ち、そのワケとは

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同じ麺類のため、何かと比較されがちなうどんとそばですが、近年うどんの「強さ」が目立っています。その背景には何があるのでしょうか。

なぜこんなに差が開いているのか

 日本の「国民食」として、老若男女問わず多くの人に愛されているうどんとそば。街を歩くと老舗から大手チェーン、気軽な立ち食いまでさまざまなスタイルの店舗が目に入ってきます。

うどんとそば。永遠のライバルの様相も、実は……(画像:写真AC)



 そんなうどんとそばですが、身近で、同じ麺類ということもあり、何かと比較されがち。しかし、外食と中食(調理済み食品を自宅で食べること)で選ばれる数は、うどんが大きく上回っているのをご存知でしょうか。

 調査会社「NPD Japan(エヌピーディー ジャパン)」(港区高輪)のデータによると、日本全国で、外食もしくは中食のメニューとしてうどんが選ばれるのは、100回のうち「2.43」回であるのに対し、そばはそれより約4割少ない「1.54」回にとどまっています。いわば、うどんの「6勝4敗」といった状態なのです。

 なぜこのような差が開いているのでしょうか。同社のシニアアナリストで、外食産業に詳しい東さやかさんは次のように話します。

「業態の事情によるものです。ファストフードやファミリーレストラン、回転寿司などのチェーンの場合、セットや子ども向けメニューでそばを選ぶことができず、うどんだけというケースが多いのです。

 特に子ども向けメニューの場合、両親がアレルギーを気にし、子どもにそばを食べさせないことがあり、店側もうどんのみの対応を行う傾向が強くなっています。また、キッチンでうどんとそば両方を調理すること自体も、そのようなリスクをともないます。

 スーパーマーケットにおいても、うどんが選ばれています。こちらも店内で調理を行う場合のアレルギー表示を気にしているためです。コンビニなどのようにベンダー(商品の供給業者)を使い分けにくいことも背景にあります。また品質の問題として、そばは作り置きで品質を保つのが難しいことも関係しています」

 ちなみに調査の範囲を首都圏に絞ると、うどんは「2.1」、そばは「1.88」と、日本全国の調査と比べて、その差は小さくなっています。

首都圏ではかつて「そば」が上回っていた

 首都圏で、うどんは常にそばを上回っていたのでしょうか。

「2003(平成15)年から2009(同21)年までの、首都圏に住む15~59才の人たちを対象にした調査では、実はそばが選ばれる方が多かったのです。しかし、讃岐うどんブームで、(うどん専門店の)丸亀製麺の店舗数が2010(同22)年ごろから急増し、うどんがそばを上回るようになりました」(東さん)

うどんとそばの終わりなき戦い(画像:写真AC)



 特に2018年は、猛暑によるコンビニ需要の拡大や、子どもが食べる機会が増えたことでうどんの値がさらに伸びたといいます。

 終わりなきうどんとそばの戦いは今後、どのようになるのでしょうか。

「うどん、そばともに選ばれる数は増えるでしょう。2019年10月の消費税増税の影響で、一般的な外食メニューと比べた際、うどんとそばが安価だからです。また、そばは外食・中食市場で購買ボリュームの大きな伸びが期待される40~50代男性が好むメニューというのも理由のひとつです。

 ただ伸び率でいえば、やはりうどんの方が少し大きいでしょう。それは前述のように、丸亀製麺やはなまるうどんといったチェーンの店舗数が現在でも増え続けているからです」

 うどんとそばの攻防戦、今後の展開から目が離せません。

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