痩せたい、病気になりたくない…そのために、これだけは守りたい「食事の鉄則」とは?

 私たちの体は、食べたものから作られます。それだけ、毎日の食事は大切なもの。今回は、健康のためにすぐにでも取り入れたい、今日から使える食事術をご紹介します。(ULM編集部)
[以下の記事監修:江東区森下 イシハラクリニック副院長 石原新菜医師]

食べ物は薬と同じ

「薬食同源」という言葉を聞いたことはありますか? 伝統医学でも使われてきた言葉で「病気を治療する薬と普段の食事はともに、健康を維持するためのものであり、源は同じである」という考え方です。

 その言葉通り、毎日、何げなく食べているものが私たちの体を形成するのはもちろん、今の健康状態を作っています。調子が悪かったり、思うような生活ができていないと感じるときは、食べるものや食べ方を見直してみてはいかがでしょうか。“正しい食べ方”を取り入れることで、健康的な体を作りましょう。

「栄養」と「栄養素」の違い

 よく口にする「栄養」という言葉ですが、実は間違った使い方をしている人が多いので要注意。「しっかり栄養を取りましょう」といった使い方だとNGで、この場合、正しくは「栄養素」と言います。

・栄養…人体の成長、または生命を保つために、食物を摂取し、エネルギーに変えてから、排出するまでの一連の「営み」のこと。
・栄養素…栄養という営みに必要な「物質」のこと。(例)たんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルなど。

「栄養」とは、摂取→消化・吸収→代謝→排泄という「一連の営み」のこと



「栄養」がきちんとできていないと、食べたものをうまく、消化・吸収、代謝、排泄することができず、肥満やドロドロ血液などを引き起こします。これがいわゆる、現代病の原因に。現代人は、栄養をしっかり行えていない人が多いのです。

 健康のためには、適切な「栄養素」を取ることはもちろん、「栄養」を滞りなくできるようになることが大切です。

これだけは守りたい食事の鉄則 その1「腹八分目」

 厚労省が推奨している「食事バランスガイド」は、自分自身の食生活を見直すきっかけになるものとして、同省と農林水産省の共同により、平成17年に策定されました。

 1日に「何を」「どれだけ」食べたらいいかの目安が分かりやすく示されており、例えば、主食なら、朝:食パン2枚、昼:うどん1杯、夜:ごはん1杯。主菜なら、朝:目玉焼き、昼:冷ややっこ、夜:焼き魚、といった具合です。

厚生労働省「食事バランスガイド」(https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/eiyou-syokuji.html)



 しかし、この目安量には、ある「条件」があります。コマのような図の上を人が走っているのが分かりますか? そうです。この食事量は「毎日運動していること」が前提となっているのです。

「毎日運動していない人」がバランスガイドと同じだけの量を食べれば、当然、食べすぎとなります。現代社会では、ただでさえ、運動不足に陥りやすいため、意識的に運動を習慣にしていない限り、運動量が足りているとは言い難いでしょう。つまり、私たちは大抵の場合は「食べすぎ」なのです。

 同じことが東洋の伝統医学でも言われています。体に優しい食べ方には7つの原則があるとされており、その中に「小食」が挙げられています。

<東洋の伝統医学 食べ方の7つの原則>

1.暖食(だんしょく)…あたたかいものを食べる、飲む
2.淡食(たんしょく)…塩分や濃い味付けを控える
3.慢食(まんしょく)…時間をかけて、よく噛み、ゆっくり食べる
4.暢食(ちょうしょく)…楽しく、気持ちよく食べる
5.小食(しょうしょく)…腹八分目で食べすぎない
6.潔食(けっしょく)…旬のものや新鮮で良質な食材を選ぶ
7.専食(せんしょく)…テレビやスマホなど、ながら食べを控えて、食事に集中する

 これらの原則を守ることで、日々の食事が今の何倍も健康の助けになってくれます。どれも大切ですが、「食事バランスガイド」と照らし合わせると分かるように、大前提は「食べ過ぎないこと」(小食)です。

これだけは守りたい食事の鉄則 その2「体を温めるものを取る」

 食物には大きく分けて、体を温める働きを持つものと冷やす働きを持つものがあります。夏の暑い時期に食べたくなるスイカやキュウリなどは体を冷やす食べ物に分類されます。そのため、たくさん食べてしまうと、おなかを冷やして、体調を崩す原因になることも。

 また、そもそも、現代人は平熱が低く、理想の体温である36.5度以下の人が多くなっています。これでは、ただでさえ、体は冷えている状態。冷えは血流の悪化を招き、太りやすくなったりと全身の健康状態に悪影響を及ぼします。

 東洋の伝統医学においての食べ方の7つの原則にも「暖食」が挙げられていました。意識的に体を温めるものを食べることで、冷えを防ぎ、体調不良を予防しましょう。体を常に温かく保つと基礎代謝も上がり、ダイエットにも効果的です。

★体を温める働きを持つもの(陽性食品)の特徴

・寒い土地が原産地
・冬が旬
・土の中で育つ野菜(根菜)
・色が濃い(黒、赤、だいだいなど)
・水分が少なく、かため
・塩気が強い

★体を冷やす働きを持つもの(陰性食品)の特徴

・暑い土地が原産地
・夏が旬
・土の外で育つ野菜(葉物)
・色が薄い(白、青、緑など)
・水分が多く、やわらかい

陽性食品と陰性食品の例



体を温めるおすすめレシピは「薬味たっぷりそば」

 陽性食品を取り入れた簡単おすすめレシピ

「薬味たっぷり、あつあつそば」

温かいそばにネギ、唐辛子、ショウガ、ワサビをプラスして温め効果アップ(画像:写真AC)



 うどんは陰性食品、そばは陽性食品です。そのため、温かいそばを食べるだけでも体が温まりますが、更に効果を上げたいなら、薬味を利用するのがおすすめ。唐辛子の辛み成分「カプサイシン」をはじめ、ネギやショウガ、ワサビもたっぷり使いましょう。体がぽかぽかと温まり、健康状態が整いますよ。

【記事監修】
石原新菜医師

イシハラクリニック副院長
ヒポクラティック・サナトリウム副施設長
日本内科学会会員
日本東洋医学会会員
健康ソムリエ協会理事

イシハラクリニック(江東区森下)副院長 石原新菜医師

【略歴】
自然医学の権威である石原結實の長女で現役医師。現在はイシハラクリニックにて、漢方医学、自然療法、食事療法による治療にあたるかたわら、主治医が見つかる診療所(テレビ東京)をはじめとしたテレビ・ラジオ、講演、執筆と幅広く活躍中。

【主な著作】
・お医者さんがすすめる不調を治す10倍ショウガの作り方 (アスコム)
・やせる 不調が消える 読む冷えとり (主婦の友社)
・オトナ女子の不調がみるみる改善する本 (新星出版社)
・バウエルダイエット (幻冬舎)
・空腹の時間が健康を決める (新星出版社)

【クリニック情報】
イシハラクリニック
・住所:東京都江東区森下1-5-5-607
・診療時間:10:00〜18:00(木・土は17:00)
・完全予約制
・休診日:日・月・祝日
・アクセス:都営新宿線・都営大江戸線森下駅A7出口から徒歩1分、東京メトロ清澄白河駅A1出口から徒歩5分

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