コロナ禍で人気拡大「ルームウェア」 外出着以上に“かわいらしさ”が求められる理由とは?

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コロナ禍で人気拡大「ルームウェア」 外出着以上に“かわいらしさ”が求められる理由とは?

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新型コロナ禍の「巣ごもり需要」で人気を拡大したアイテムのひとつ、ルームウェア。その人気は今後も加速していきそうです。最新のトレンド情報をお伝えします。

アパレル苦戦の裏で好調記録

 新型コロナ禍で新たな消費トレンドを生み出した「巣ごもり需要」。以前より増えた在宅時間をより快適に過ごすためにさまざまなアイテムが注目を集めました。

 旅行へ行く代わりに地方の名産グルメを取り寄せたり、映画館へ行けない分動画配信サービスで過去の名作を振り返ったり、といった楽しみ方をコロナ禍で知った人も少なくないのではないでしょうか。

 そんななか、自宅で快適に過ごすための究極のアイテムとして人気を拡大し続けているのが「ルームウェア」です。

コロナ禍の「巣ごもり需要」で注目を集めたルームウェア(画像:写真AC)



 日経クロストレンドは2020年ヒット商品としてルームウェアを取り上げ、「5万円パジャマが4倍売れた アパレル不調でも“家中服”は絶好調」との記事を配信(2020年11月25日)。同年に過去最高売上を達成したブランドなどを紹介しました。

 緊急事態宣言が解除されて通勤・通学などが再開した2021年冬現在も、肌触りが良くデザインにも工夫のあるルームウェアの人気は継続中の様子。

 今回は、東京都内で購入できるルームウェアとその特徴を紹介します。

美容好きな女性向け

 ストリートカルチャーとエレガンスさをコンセプトに若い女性たちから厚い支持を得ているファッションブランド「SNIDEL(スナイデル)」。東京都内では渋谷や新宿などに計10店舗を構えています。

 そんなSNIDELは「着るほどに、きれいになる。」を掲げて美容を追求したというルームウェアブランド「SNIDEL HOME(スナイデル ホーム)」を展開中。

 2020年9月にオンラインデビューした同ブランドは、肌にうれしい植物成分を生地に配合しているのだそう。肌をしっかり保湿して、潤いを閉じ込めてくれるなどと効果をアピールしています。

従来の“パジャマ”とは一線を画す、かわいらしいルームウェア(画像:マッシュホールディングス)



 2021年11月26日(金)に発表されたブランド初のクリスマスコレクションでは、クリスマスカラーの赤を基調にしたプルオーバーやロングパンツ、またワンピースのようなネグリジェなどをラインアップ。

 同コレクションには「シアバター加工」が施されているそうです。

メンズラインも充実

 ルームウェア人気は女性だけに限りません。

 メンズルームウェアブランド「GELATO PIQUE HOMME(ジェラートピケ オム)」は、人気ブランド「GELATO PIQUE」(通称ジェラピケ)のメンズコレクションです。

男性用のルームウェアも各ブランドから次々登場(画像:マッシュホールディングス)



 ジェラピケは都内に22店舗を展開。近年のかわいいルームウェアの元祖としてこのブランドを思い浮かべる人も多いでしょう。

 ジェラピケ・オムも、着心地の良いモコモコ素材をふんだんに取り入れつつ大人の男性が着られるスタイリッシュなシルエットが特徴です。

 11月には銀座と渋谷で期間限定ショップがオープン。注目度の高さを印象付けました。

 男性にも広がるルームウェア需要を反映してか、ジェラピケ・オムだけでなく「niko and…(ニコアンド)」や「JOURNAL STANDARD(ジャーナルスタンダード)」「URBAN RESEARCH(アーバンリサーチ)」といった、若い世代に人気のアパレルブランドが次々とメンズラインのルームウェアを発表しています。

ルームウェアの新たな楽しみ方

 自宅で快適に気分良く過ごすことができるルームウェアを紹介しましたが、こうした需要は今後も継続していくことが見込まれています。

 コロナ禍以降、ハロウィーンやクリスマスといったイベントは自宅やホテルなどクローズドな場所で催される傾向が強くなりました。

 先に紹介したSNIDEL HOMEのクリスマスコレクションも、ルームウェアをまとった女性たちが室内でパーティーを楽しむビジュアルをアップしており、親しい友人だけで開くリラックスイベントといったイメージを想起させます。

親しい友人同士でのリラックスパーティーを想起させる商品ビジュアル(画像:マッシュホールディングス)



 また何といってもルームウェアの特徴は、外出時にはなかなか着る機会のないフワフワ・モコモコした素材や、お姫さまのようなメルヘンチックなデザインを室内だからこそ存分に堪能できるという点。

 ある意味でルームウェアは、外出着以上に“かわいらしさ”が求められていると言えるかもしれません。

 若い世代を中心にルームウェアが日常使い用として定着していけば、今後オンライン飲み会用の「見せるルームウェア」といった楽しみ方が広がっていくことも期待されます。

 在宅時間をちょっと底上げしてくれるルームウェア。気になった人はぜひ1着手にしてみてはいかがでしょうか。

(構成:ULM編集部)

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