とんこつラーメンスープからAIキャラまで いま、鉄道駅の「自動販売機」が面白い!

鉄道駅の自動販売機が進化しています。扱う商品がユニークだったり、最新技術を使っていたりなど、さまざま。通りがかったとき、少し覗いてみませんか?

「一風」変わった自動販売機

 鉄道駅のホームに、必ずといっていいほど置かれている自動販売機(以下、自販機)。通勤時は足早に歩いているため、あまり注視しない人も多いのではないでしょうか。

 そんな駅の自販機ですが、実は少し変わった商品や最新技術があります。もしかしたら、あなたの通勤に変化を与えてくれるかもしれません。

 駅にある自販機といえば、「acure(アキュア)」を思い浮かべる人も多いでしょうか。acureはJR東日本エリアの駅を中心に展開しているブランドのため、東京住まいの人には身近な存在です。

 大手飲料メーカーの人気商品だけでなく、オリジナルの飲料をも扱っています。そのなかには思わず「んっ!?」と足を止めてしまうようなユニークな商品も多くあります。

 なかでも近年力を入れているのがスープ飲料です。acureでは

・気仙沼産ふかひれ使用ふかひれスープ
・旨辛麻婆スープ大豆そぼろ

など、一般的なスープ飲料とは一味違った商品を次々と送り出しています。

コクとうま味の一風堂とんこつラーメンスープ。有名店監修のまろやかな味(画像:シユウ)



 そして2021年10月からは、「コクとうま味の一風堂とんこつラーメンスープ」の販売を開始しました。こちらは人気のラーメン店「一風堂」監修のもと、同店のとんこつスープを飲料用にアレンジしたもの。

 筆者が実際に飲んでみたところ、とんこつのうま味がきちんとありながらもマイルドで飲みやすく、飲んだあとの〆にピッタリな味わいでした。このような珍しいラインアップに挑戦しているのが、acureの魅力です。

普及していくハイテク自販機

 商品だけでなく、acureは自販機の機能においても挑戦を続けています。

 2017年には「自販機での新しい価値体験を提案し続ける」をコンセプトにした、「イノベーション自販機」を打ち出しました。スタイリッシュな黒い機体と、タッチパネル式のディスプレーに表示される飲料は、見る者に大きなインパクトを与えます。

 イノベーション自販機は2017年3月、東京駅丸の内地下1階コンコースのびゅうスクエアに初めて設置されました。以降はJR東日本エリアで拡大を続けており、都内だけでも約90の駅に設置されています。

acureイノベーション自販機。QRコードスキャナーを搭載(画像:シユウ)



 使い方としてはまず、スマートフォンアプリ「acure pass(アキュアパス)」で、事前に商品の購入手続きをします。その際出たQRコードを自販機に読み込ませると、該当する商品がディスプレーに浮かび上がります。そこをタッチすることで、商品を受け取れるというもの。

 また、同じ商品を複数購入して、随時1本ずつ受け取るということも可能。自宅の冷蔵庫にストックしておく感覚で、好きな飲み物を楽しめるのです。従来のまとめ買いとは違う、新しい飲み物の購入方法といえます。

AIが対応してくれる自販機

 そして現在、自販機にAIを搭載する動きが進んでいます。

 そのAIというのが、ティファナ・ドットコム(目黒区大橋)によるAI接客システム「AIさくらさん」(以下、「さくらさん」)。自販機正面についた15インチのディスプレーに表示される、アニメーションの女性キャラクターです。

「AIさくらさん」(画像:Twitter USNOさん、ID sephiroticvm)



 JR東日本クロスステーションウォータービジネスカンパニー(品川区大崎)が実施する、「AI多機能自販機」の実証実験において、さくらさんの稼働が決定。2021年5月より、山手線の5駅(品川・上野・新宿・東京・秋葉原)に2台ずつ、さくらさんを搭載した自販機が設置されました。

 さくらさんは、タッチパネルの操作に対応して商品の説明、質問への応答などしてくれます。また、おみくじゲームやじゃんけんゲームも可能。

 おみくじでは、結果に応じておすすめ商品を表示してくれます。じゃんけんの場合、勝つと前述のacure passで使えるクーポンがもらえる仕組みになっています。

AI自販機の最新動向

 5月の稼働開始から数か月、AIさくらさんに新たな動きがありました。

 2021年9月には、「AI飲み物診断」が実装されました。AI飲み物診断とは、さくらさんが利用者ひとりひとりにあった商品を診断し、紹介する機能です。

・リラックスしたい
・もうひと頑張りしたい

など、今の気分を選択するとAIの顔認証カメラで表情を読み取り、分析。完了すると、おすすめの商品を選定・紹介してくれます。

 そしてもうひとつの動きは、実証実験の期間の延長です。当初2021年10月末までだった期間が、2022年1月末まで延長されることになりました。背景にあるのは、緊急事態宣言が開けたことで、今後駅の自販機を利用する人が増えるという見立てによるものです。

 10月20日から11月2日までにかけては、「AIさくらさん人気投票」で1位となった、「パンダさくら」を使ったキャンペーンも実施されました。

 AI多機能自販機で購入した商品と購入後のモニターの画面を撮影し、ハッシュタグ「#パンダさくら自販機ジャック」を付けてTwitterに投稿することで、前述のacure passで使えるクーポンに応募できる、という内容でした。

 稼働開始後にも新たな動きを見せているAI自販機。実験データを積み重ね、今後どう進化していくのか、目が離せません。変わった飲み物に先進的な機体と、駅の自販機にはよそと違う楽しみがあります。会社帰りに、少し立ち止まって見てはいかがでしょうか?

【画像】炭酸飲料を「ほとんど毎日」飲む人の割合

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