最近の若者が“地味”に見える根本理由? 彼女たちの間で流行る「淡色女子」とは何か

最近の若者は服装が地味だ――。大人世代のそんな指摘を耳にしたことはないでしょうか。たしかに派手な色合いの服を着た若者は少なく、どことなく“無難”な印象です。その理由を探ってみると、「淡色系」と呼ばれる昨今のトレンドがあることが分かりました。

若者は地味? 無難?

 最近の若者は服装が地味だ――。大人世代のそんな指摘を耳にしたことはないでしょうか。たしかに今どき、派手な色合いの服を着た若者はどちらかと言えば少なく、どことなく“無難”な印象をおぼえます。その理由を探ってみると、「淡色系」と呼ばれる昨今のトレンドがあることが分かりました。(構成:ULM編集部)

東京の街を行く「淡色女子」たち

 東京の緊急事態宣言が解除されて1週間。渋谷や新宿などのターミナル駅には人通りが戻って来ました。

 東京の街を行く女性たちはさまざまにおしゃれなファッションを身に着けていますが、近年の流行に「淡色系」というジャンルがあるのをご存じでしょうか。

アイボリーやベージュでまとめた「淡色系」ファッションが人気(画像:Instagram naochiさん、naochi_wear)



 ベージュやブラウン、アイボリーなどいわゆる「くすみカラー」を使ったワントーンコーディネートのことを指しますが、この淡色系コーデは2020年以前から流行していたにもかかわらず、2021年になってもいまだ根強い人気を見せています。

「淡色系」のコーディネートをしている女性は「淡色女子」とも呼ばれ、インスタグラムで「#淡色女子」とハッシュタグを付けた投稿はファッションや小物などを中心になんと93万件にも及びます。

 そのほかにも「淡色カフェ」と呼ばれる、同様のくすみカラーが特徴のカフェも人気を集めているのだとか。

人気タグの淡色カフェ、淡色コーデ

「淡色カフェ」の筆頭でもある「ブルーボトルコーヒー」は、都内に15店舗展開しており、全国へも広がりを見せています。

 また路地裏や住宅街でひっそりと営んでいるような「淡色カフェ」も大人気で、同じくインスタでのタグ投稿数は9.4万件。その件数は日々増え続けています。

 そのほか、「#淡色コーデ」は47.3万件、「#淡色」は20.1万件もの投稿が。今やファッションだけでなくカフェやインテリア、雑貨などでも「淡色系」が好まれていることが分かります。

 柔和ではかなげな雰囲気が女性らしく、おしゃれな印象。人気があるのもうなずけますが、それにしてもなぜ「淡色女子」はここまで広がりを見せているのでしょう。

 インスタへの画像投稿者たちを参考に、人気の理由を探りました。

1. 簡単でまねしやすい

 インスタグラムの投稿者たちに話を聞くと、淡色系ファッションは、アイボリーやベージュを軸に全体を組み立てていくことから「コーディネートが作りやすい」「自分でもまねをしやすい」との声が多く聞かれました。

淡色系ファッションと併せて、淡色カフェも人気(画像:Instagram rinさん、ringooo.21)



 色味をそろえるだけでコーディネートが完成するため「色のバランスや、取り入れ方を難しく考えなくても良い!」と魅力的に感じている女性が多いようです。

 確かにワントーンコーデは簡単に統一感を出すことができるので、一気に垢抜けた雰囲気を作ることができます。手軽に上級者風のスタイルを再現することができるのです。

2. インフルエンサーの影響

 上記の理由に「まねしやすい」という意見が挙がったことからも分かるように、今どきの若者たちは、インスタをはじめとするSNS上のインフルエンサーをお手本にファッションを模索しています。

 ファッション誌と違ってSNSインフルエンサーは、ユニクロやGUなどプチプラアイテムを上手に取り入れたコーディネートを見せてくれるのが人気の理由。

 若い女性たちから名前が聞かれた人気インフルエンサーのひとりに、インスタのフォロワー数41万人を誇る えだ(yuzutarosu9876)さんがいます。

 彼女のアップするファッションは、アイボリーやベージュ、くすみカラーが中心。投稿するコーデ画像には毎回数千から1万以上の いいね が寄せられるなど、その人気や影響力は絶大です。

 そのほかにも、ブランドのスタイリストやアンバサダーに就任しているといった発信力の高いユーザーの投稿にも「淡色系」というキーワードが添えられています。

 このように、SNSのインフルエンサーたちが発信した「#淡色女子」の画像が同世代の目にとまり、支持を得て広がっていったと考えられます。

3. パーソナルカラーに合う色

 同じくファッションに敏感な若い女性たちが今こぞって注目しているのが「パーソナルカラー診断」。

 生まれ持った肌や瞳、髪の色から自分自身に最も似合うカラーを探し出すパーソナルカラー診断は、「骨格診断」や「顔タイプ診断」と併せて“自分に似合う”を見つけるための重要な羅針盤となっています。

青みがかった色白肌と好相性

 スプリング(春)、サマー(夏)、オータム(秋)、ウィンター(冬)と4分類されるパーソナルカラーの中で、日本人の女性に最も多いとされるタイプはサマー。

4分類のうち左下が「サマー」タイプ。くすみ感のある、はかなげな色が似合う(画像:写真AC)



 青みがかった肌色を持ち、やわらかいくすんだ色味が得意なサマータイプは、まさに「淡色系」との相性も抜群。

 また長らく続く美白ブームと色白肌人気で、なおさら淡い色合いのファッションは若い世代の嗜好に合っていると言えるのでしょう。

「淡色系」人気はまだ続く

 80年代や90年代、2000年代の派手さを感じるファッションと比べると少し「地味」という印象をおぼえる大人もいるかと思いますが、それはイコール「若者がファッションに興味を持たなくなった」のではなく、今のトレンドが淡色系だからなのでしょう。

さまざまな流行を生み出してきた渋谷の街。今は「淡色女子」が主流?(画像:写真AC)

 今回、インスタの投稿画像を提供してくれた女性たちも、淡くどこかはかなげな淡色カラーを上手に着こなしていました。

 彼女たちの投稿を基に人気の理由を探れば探るほど、今後も当面このトレンドは衰えないだろうと感じさせられます。

 くすみカラーのワントーンコーデは、秋や冬にも季節感を表現できるスタイルです。若者だけでなく、大人世代も取り入れやすいのが、くすみカラーの特徴でもあります。

 誰しもがまねしやすく、今どきの垢抜けた雰囲気を演出しやすい「淡色系」。地味のひと言ではくくれない意外な魅力を一度試してみるのはいかがでしょうか。

【画像】「淡色女子」とは?

画像ギャラリー

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