東京で「Uber Eats」まだ稼げる? コロナ禍の配達員急増から一転、どんな変化があったのか

新型コロナ禍で一気に拡大したフードデリバリーサービス。感染拡大がようやくひと息ついた今、配達員はどのように感じているのでしょうか? 今も収益を上げることは可能なのでしょうか? 自身も配達員経験のあるライターが東京での実態を探ります。


月100万円稼ぐ配達員も?

 新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、全国各地で一般的になったデリバリーサービス「Uber Eats(ウーバーイーツ)」ですが、 特に東京は飲食店が多く、配達員の数も地方の比ではありません。

 運動不足解消のために、過去に筆者も配達員をやっていました。ピークタイムに稼働すると、なかなかの金額を稼げていた記憶があります。

新型コロナ禍で一気に利用者が増えたフードデリバリー。配達員としては稼ぎはどのくらい?(画像:写真AC)



 渋谷・新宿などの繁華街では通常料金に加え、ピーク時に加算されるインセンティブ「プロモーション料金」が大幅に加算されるので、効率良く働けば、なかなか良い副業です。

 一時期は月100万円稼ぐドライバーも登場するほどの職種でしたが、緊急事態宣言が明けて外出機運が高まっているた2021年10月現在、どれほどの収益性を保っているのでしょうか?

 今回は、そんなウーバーイーツのドライバーの収益について掘り下げていきます。

システムが変わり、増した不透明感

 配達員の報酬は、基本料金(390円)+ 距離料金(60円/km)でカウントされていましたが、2021年5月から「基本料金」と「配達調整金」のふたつで決まるように変更されました(基本料金390円は関東圏の旧料金です)。

 基本料金の算出方法にも変化があり、以下のようになりました。

・基本料金(ベース)=66円 + 3円/km + 6円/分
・配達調整金額=約100~200円(あくまでも目安です。)

 基本料金はともかく、配達調整金はどのように決まっているのか、明確になっていないようです。

フードデリバリーのアプリのイメージ(画像:写真AC)



 この料金システム変更を見た筆者の率直な感想としては、「ちょっと割に合わない」というものでした。

 というのも、以前のシステムではどんなに距離の短い配達でも、基本料金(390円)を必ずもらえていたのです。

 時間帯によってはプロモーションと呼ばれる「ピーク料金」が加算されるので、数分ほどの配達で500~600円が手に入ります。

 運が良ければ、マクドナルドの前で待機して、目と鼻の先にあるマンションへ数回配達するだけで、時給2000円なんてことも可能だったわけです。配達員にとってみれば“おいしい”仕事でもありました。

うれしい配達アプリの仕様変更も

 収入が減ってしまう可能性について言及しましたが、配達員用のアプリの仕様変更に関しては、筆者がいいなと思った点があります。

 それはオーダー時に、以下の三つの情報がわかるようになったことです。

1. ピック・ドロップの位置
2. 概算の距離・時間
3. 報酬金額

 以前のUber Eatsでは、オーダーを受ける前にピックアップから配達先までの距離が分かりませんでした。

 筆者がUber Eatsをやっていて最も大変に感じていたのが「ロングピック」と言われる長距離配達です。特に自転車で稼働していると、長距離の配達は体力を消耗します。

デリバリーの注文が入ったメニューのイメージ(画像:写真AC)



 加えて繁華街から大きく離れることになるので、戻るのにも時間と体力を要します。

 体力面を考慮すると、目黒など坂が急な場所を通るのも、長時間稼働したい自転車での配達員にとっては死活問題となるのです。

 そんな“ガチャ要素”の強いオーダーでしたが、アプリの仕様が変わったことで、ドライバーは自分の希望する条件のオーダーを選びやすくなりました。

 特に自転車での配達員にとってこれは、非常にうれしいところではないでしょうか。

サービス多様化、配達員も分散か

 報酬体系の変化もありますが、他のデリバリーサービスの増加を受け、配達員はどのサービスに登録するかの選択肢が増えています。

「Wolt」や「foodpanda」などの新興勢力も現れ、徐々に都内でもUber Eats以外の配達員を見かけるようになってきました。

 現在はUber Eatsや出前館が大きなシェアを獲得していますが、今後の報酬体系の変化や待遇によっては、他のサービスに移る配達員も出てくるかもしれません。

フードデリバリー配達員のイメージ(画像:写真AC)



 また配達員をするかどうか迷っている人にとって、気になるのはサポート体制です。もし問題が起きた際にはサポートセンターに連絡すれば対処してくれるのですが、「どこに連絡すればいいのか分かりづらかった」といった声がインターネット上に散見されるようです。

 こうした状況下で多彩なサービスが増えることは、消費者にとってはもちろん配達員の側にとっても、より条件の良い先へ移っていくことができるため、結果としてサービスやサポートののブラッシュアップにつながっていくと考えられます。

 新興サービスの中では、Woltなどはサポートに定評があると言われています。

Uber Eatsに救われる人々とは

 Uber Eatsの新料金体型は、配達員の間では大きな話題となりました。

 かつては配達回数で稼ぐのが一般的だったUber Eatsも、今は違います。

 プロモーションと呼ばれる一定回数の配達をこなすと手に入る追加収入以外は、配達回数を稼いでもさほどメリットがありません。

 マクドナルドなど各駅ごとにあるチェーン店は、注文が多く、配達距離が短くなりやすいので配達員が固まっていました。

 しかし今では、心なしかその数が減少したように見えます。

 以上、配達員視点で見た懸念点にもいくつか触れましたが、筆者個人の意見としては、Uber Eatsの自由な時間に働けるシステムは素晴らしいと思います。

 フードデリバリーサービスは、コロナの影響で職を失った人だけでなく一般社会になじめず苦労している人のセーフティーネットとして機能している部分も大きく、Uber Eatsに救われている人も少なからずいるでしょう。

 東京で暮らしている限り、お金に困ったらUber Eatsでどうにか生活できると思えることは心の安定にもつながるのではないでしょうか。


【画像】筆者が使っていたUber Eatsバッグ

画像ギャラリー

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