近年、日本では自然災害による被害が増加傾向にありますが、民間のアンケート調査によると、具体的な防災対策ができている方は約5割に留まり、残りの半数近くは何も対策できていないという状況にあります。その理由としては「具体的にどのような対策を始めていいか分からない」「対策のための準備が面倒」などが挙げられており、「何をしたらいいか分からず、防災について調べたり考えたりするのがおっくう」という方も多いようです。
2022年8月「防災に関する意識調査」セコム株式会社より(画像提供:株式会社KOKUA)
今回紹介する防災アプリ「pasobo」(パソボ)は、家族構成や自宅の立地、建物の耐震基準など、約13個の質問に回答するだけで最適な防災対策を教えてもらえるパーソナル防災サービス。pasoboを使えば自分に合った防災対策が簡単に分かるので「何から始めればいいか分からない」といった悩みを解消できます。
質問に答えるだけで自分に合った防災対策が分かる(画像提供:株式会社KOKUA)
サービス設計には被災者や専門家の声を反映
pasoboのサービスは、実際に被災された方や災害ボランティア経験者、防災や災害の専門家の意見をもとに作られているため、本当に必要な情報やモノを提案してくれます。被災したときに「あれを準備しておけばよかった」と後悔せずに済むのは、心強いかぎりです。
それぞれに必要な防災対策を導き出す「パーソナル防災診断機能」
一口に防災対策と言っても、住んでいる場所や建物で必要なものは異なり、「一人暮らし」や「高齢者のいる家庭」、「乳幼児を育てている家庭」ではそれぞれ対策が変わってきます。それだけに、自分に合った準備をすることが大切です。
必要な防災対策は人それぞれ(画像提供:株式会社KOKUA)
pasoboでは、WEBサイト上で自宅の立地や建物の状況、家族構成などに関する質問に答えるだけで簡単にリスク診断を受けられ、どのような防災対策が必要なのか、無料で知ることができます。
リスク診断は、全国のハザードマップ情報や防災科学技術研究所から提供されるデータをもとに算出しているため、的確な防災対策を提案してもらえます。
診断結果画面(画像提供:株式会社KOKUA)
最適な防災グッズをおすすめ「防災グッズのレコメンドおよびEC機能」
pasoboでは診断内容をもとに必要な防災グッズも提案してもらえるだけでなく、そのグッズをサイト上で購入することも可能。
防災グッズというと、食糧や各種用具がそろった防災セットを買うのが一般的ですが、その場合「自分のライフスタイルに不必要なものが入っている」、「本当に必要なものがない」といったかゆいところに手が届かない場合も。実際、東日本大震災では、乳児を育てている方の多くが粉ミルクやおやつなどの育児用品を必要な分量確保できず、苦労したのだそうです。
防災対策におけるズレがなくなれば、自分にとって本当に必要なものがカスタマイズされたオリジナル防災セットが1分で作れます。
約100種類の防災グッズの中から購入可能(画像提供:株式会社KOKUA)
被災地ボランティアを10年以上続けているメンバーが開発
pasoboのサービスを提供している株式会社KOKUAは「人々が自然と防災に取り組める社会」を目指して活動している防災ベンチャー。全国各地の被災地ボランティアを10年以上続けているメンバーが運営しています。
会社の運営メンバーは被災地ボランティアを10年以上続けている(画像提供:株式会社KOKUA)
pasoboの開発には、KOKUAのメンバーがボランティアを続ける中で見聞きした、被災時に必要だったものや災害時に大変だったことについての情報が生かされています。
「防災が大切だと分かっているけれど、何から始めればいいのか…」という方は、一度pasoboを試してみてはいかがでしょうか。
■パーソナル防災サービス「pasobo」
https://pasobo.jp/