きのこ・たけのこ論争再び? 2018「総選挙」と異なる結果、都内企業調査で判明

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きのこ・たけのこ論争再び? 2018「総選挙」と異なる結果、都内企業調査で判明

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都内のAI開発企業が行った「きのこの山」「たけのこの里」に関する意識調査で、2018年開催の「きのこの山・たけのこの里 国民総選挙2018」と大幅に異なる結果が出ていることが分かりました。いったいなぜでしょうか。

「たけのこの里」が半数以上の支持獲得

 会話式AIの開発を手掛けるセルフ(新宿区西新宿)が、同社スマートフォンアプリ「SELF」の利用者に対して行った、チョコレート菓子「きのこの山」と「たけのこの里」に関する意識調査で、「たけのこの里」派が「きのこの山」派に約1.8倍の差をつけて勝利したことが分かりました。

「たけのこの里」のイメージ(画像:明治)



「きのこの山」のイメージ(画像:明治)

 調査は「きのこの山」「たけのこの里」「どちらも好き」「食べたことがない」「答えない(無回答)」の計5つの選択肢で行われました。対象者は約1万1000人です。

 結果は「たけのこの里」が51.8%を獲得、「きのこの山」は29%、「どちらも」は15.6%となりました。

SELFを通じて行われた調査結果(画像:セルフの調査を基にULM編集部で作成)

 発売元である明治(中央区京橋)が2018年2月から7月まで行った「きのこの山・たけのこの里 国民総選挙2018」の結果と比べ、今回の調査結果は「たけのこの里」は7.8ポイントアップした一方、「きのこの山」は13ポイントダウンしています。

 今回のポイント差について、セルフの担当者は次のように話します。

発売元の明治が開催した「きのこの山・たけのこの里 国民総選挙2018」の結果(画像:明治)

「『きのこの山』や『たけのこの里』のファンが参加した『国民総選挙』と比べて、今回の調査対象はファンではない人たちも多く含んでいます。そのため、対象に偏りがなく、フラット。当社の結果がもっとも正しいと言うつもりはまったくありませんが、論争に関するデータのひとつとして捉えてもらえると嬉しいです」

60代以上は「きのこの山」派が多い

 また同社は調査の選択肢を軸として、性別/年代/社会的立場/生活リズム/生活の忙しさといった、属性ごとの結果も発表しています。

「性別」では、女性(55.4%)が男性(47.0%)より「たけのこの里」を支持。最も違いが現れたのは「年代」で、30代が「たけのこの里」を最も支持した一方、50代以上は「きのこの山」派が多数で、60代以上にいたっては「きのこの山」派が「たけのこの里」派に約2.8倍の差をつけました。

SELFを通じて行われた調査結果(画像:セルフの調査を基にULM編集部で作成)



「50~60代以上の結果は、『きのこの山』が『たけのこの里』より4年前(1975〈昭和50〉年)に発売されたという『発売時期のズレ』と、それにともなう当時の明治のプロモーション戦略が影響しているのではないでしょうか。

 30代に『たけのこの里』派が多かったのは、発売時期のズレ(『たけのこの里』の発売時期の方が30代の年齢に近い)に加えて、10年以上前から本格的に行われているインターネット上の論調に影響されたためと考えています」(セルフ)

「きのこの山」と「たけのこの里」の成分表(画像:明治)

「生活の忙しさ」では、「忙しい人」の方が「たけのこの里」をやや支持する結果になりました。同社はこの結果について、「『たけのこの里』の方が、ミルク感の強い甘いチョコレートを使用しているため、多忙によるストレス緩和が期待されているのかもしれません」とのこと。

 なお、明治は両製品の特長を「力力オの香り引き立つコクのあるチョコレ一トとミルクでまろやかに仕上げたチョコレ一ト、2つを合わせたチョコレ一トとサクサクとしたクラッ力一(クッキー)がおいしさのポイント」としています。

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