地方移住したら収入激減! 自然満喫ライフも「激務で無理ゲー」という厳しい現実【連載】現実主義者の東京脱出論(5)

新型コロナウイルスの感染拡大で、今まで以上に注目を浴びる「東京脱出」「地方移住」。そんな世の中のトレンドに対して、1年の半分近く全国各地を巡る地方系ライターの碓井益男さんが警鐘を鳴らします。


「移住で減収」の対価

 新型コロナウイルスの感染拡大で、今まで以上に注目を浴びる「東京脱出」「地方移住」。そんな世の中のトレンドに対して、1年の半分近く全国各地を巡る地方系ライターの碓井益男さんが警鐘を鳴らします。

※ ※ ※

 東京から地方移住をしようとする人たちが、まず考えるのは「働き方」です。

 大半の人は地方に移住後も、現在の仕事の継続を望んでいます。しかし、残念ながらそれが可能な職種は限られます。地方移住を勧めるウェブサイトに掲載されている移住者の紹介文を読むと、職業にウェブデザイナーなどが目立ちます。

 またインターネットをベースにした仕事であれば、東京と同じように働けるでしょう。ただし、地方で新しい出会いがあっても仕事を得る機会は減ります。とりわけフリーランスであれば、地方に移住しても変わらずに仕事をもらえるかもしれませんが、それもいつまで続くかわかりません。当然、移住先で新たな得意先を得ようとしても、先に同業種の人がいれば仕事は奪い合いになります。

のどかな地方のイメージ(画像:写真AC)

 先日、ある地方に移住した夫婦のインタビューを読みました。仕事は夫婦でライターとカメラマン。収入は東京で働いていた頃の半分以下になったと書かれていました。子どものいる世帯であれば、将来の学費なども考えつつ、

「減収の対価としての、人生の充実」

があるのかを、真剣に考える必要があります。

 筆者は全国各地を回りながらも、拠点は東京という生活を崩すつもりはありません。もし「海も山もきれいで食べ物もおいしい田舎に住みませんか。古いけれど家は無償で差し上げます。ただし収入は現在の半分です」と誘われても、それでいいやと思える胆力はありません。

 仕事の場所が比較的自由な職種でも、東京とのつながりは断てないわけですから、会社勤めしている人はなおさら覚悟が必要です。移住すれば、東京で得ている賃金の仕事にはまず就けません。

 両親や親類縁者の住んでいる故郷へのUターンなら別ですが、見知らぬ土地で今までよりも低い賃金で働くのは、どんなに自然が美しく、食べ物がおいしくても、精神衛生上よくありません。

地方で増える「東京ヘイト」


【図表】東京都の「人口推移」を見る

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