初心者も失敗しないワイングラス選び、リーデル銀座店ソムリエに聞いた3つの方法
2019年3月9日
ライフお酒をグラスにこだわって楽しむ人が多くなっています。なかでも、ワインはグラスによって大きく味わいが変わることが実証されているお酒。世界で初めてブドウ品種ごとに理想的な形状を開発したリーデル(オーストリア)の銀座店で、初心者でも失敗しないワイングラスの選び方について聞きました。
まず、どんなワインタイプが好きか知ることが肝要
近年、ビールや日本酒をワイングラスで楽しむ人が増え、それを推奨するお酒のメーカーも多く見受けられます。これは、「香り」が味わいの決め手として比重を置く商品が増えるなかで、ワイングラスがその特徴を活かす形状であることが大きいと思われます。
ワインは、グラスのボウルの形で味わいが変わるというのは広く知られるところ。ワイングラスメーカーとして世界的に知られるリーデル(オーストリア)では、ワインのブドウ品種ごとにボウルの形や大きさが異なるグラスを製造しています。

グラスの形状によって、お酒の味の感じ方が異なることを世界で初めて唱えたのは、同社9代目のクラウス・リーデル氏でした。同氏はその持論からワインのタイプに基づいて形状を違えたグラスを販売すると、多くのワイン愛好者、飲食店から支持され、瞬く間にグローバルカンパニーへと成長を遂げました。
グラスの開発は、リーデルが独自の基準で行うのではなく、ワークショップ(テイスティング)を開催して世界中のワイン生産者たちに試してもらい、皆の意見をもとに最適な形を探し当てます。それがリーデル人気の基盤となっているものです。
しかし、ワイングラスの購入に訪れた際に、形ではなくワインタイプによって選ぶというのは、ワイン初心者やあまり知識のない人たちにとってはハードルが高いように思えます。
そこで、2018年4月にオープンしたリーデル銀座店を訪れ、ショップマネージャーでソムリエでもある大久保真衣さんに失敗しないグラスの選び方を教えてもらいました。

どんなワインでも美味しく飲めるグラスを選ぶのが経済的かつ実用的に思えますが、「それは洋服で例えるなら、フリーサイズを選ぶようなものです」と大久保さんは話します。確かに、フリーサイズよりもその人にぴったり合う服を選んだ方が、体型や個性が引き立ちます。ワインにもそれぞれ個性があるので、その個性や長所を際立たせるものを選ぶことで、より美味しく楽しめるというのは納得がいきます。
そのためのグラス選びの第1歩として、大久保さんは「まずは、自分がどんなタイプのワインが好きかを知ることが肝要です」といいます。
リーデル銀座店へ行くと、ディスプレイされたワイングラスの後ろにブドウのマークが色分けされて付いていることに気がつくことでしょう。

これは、ワインのタイプを7種類に大別して、そのグラスがどのワインタイプに合うものかを示したものです。この分類について、銀座店ではグラス棚の上に説明書きがあります。

この説明書きからだけでは、ワイン初心者はどのブドウ品種のことをいっているのかわかりづらいかもしれません。該当する代表的なブドウ品種をみていきます。
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