IT業界「新卒就職ランキング」発表 1位はNTTデータ、ウェブサービス系企業が猛追
楽天が恒例の「IT業界新卒就職人気企業ランキング」を発表。2位以下はどの企業がランクインしたのでしょうか。NTTデータが10年連続1位 楽天(世田谷区玉川)は2019年5月14日(火)、「IT業界新卒就職人気企業ランキング」を発表。総合ランキングは10年連続でNTTデータ(江東区豊洲)が1位で、ウェブサービス4社がトップ10位を占める結果となりました。 ウェブサービス系企業のプレゼンスが増している(画像:写真AC) 調査は、同社運営のクチコミ就職情報サイト「楽天みん就」に登録する、2020年卒業予定の学生を対象に行われました。調査期間は2018年11月10日から2019年4月11日までで、回答数は3131人です。楽天が同ランキングを発表するのは、2019年で10回目となります。 総合ランキングは、NTTデータが2010年の調査開始以来、10年連続で1位を獲得。その理由は「安定した雇用形態」「福利厚生の充実度」などです。 2018年の調査と比較した、主な企業の推移は次のとおりです。 ・グーグル :3位 → 4位 ・楽天 :4位 → 2位 ・ヤフー :8位 → 6位 ・LINE :12位 → 9位 トップ10社のうち、4社をウェブサービス系企業が占めました。 楽天によると「売り手市場による大手志向の表れか、社名やサービス名自体の知名度が高い企業に人気が集まる傾向が見られ、他にも『成長性が高そう』などの理由で支持された」とのことです。 コンサルティング系は2018年からランクダウン コンサルティング系やITメーカー系の企業もトップ20に多くランクインしたものの、2019年は ・アクセンチュア :6位 → 8位 ・野村総合研究所 :9位 → 11位 ・アビームコンサルティング :17位 → 19位 と、順位を落とす結果に。 一方、システムインテグレーター系のSky(港区港南)は15位から12位に。その理由は、「『成長性』や『専門スキルが身につきそう』」でした。同社は2017年にランキングに登場して以来、3年連続で順位を上げています。 他の同系統の企業では、TIS(新宿区西新宿)が16位から15位に。「社会インフラとしてのインターネット」の重要性の高まりを受け、専門スキルややりがいのある仕事内容に魅力を感じる学生が増えているといいます。 楽天は調査の総括として、「上位に挙がったウェブサービス系企業とシステムインテグレーター系の企業は、研究で忙しい理系学生にも配慮した採用活動を行っていることが多く、社員との接点の場を設けて企業理解を深めてもらう取り組みをはじめ、多様な選考方法をとっていることが人気に反映された」としています。
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