道が複雑な東京では日常茶飯事?
新型コロナ禍で外国人が帰国するなどして人口が減っているものの、2021年8月1日現在、推計で1404万3239人が暮らしているとされる東京。人数が多い分、建物が多く、また幾度もの再開発が重ねられてきたため、街のつくりは複雑です。
大都市ゆえ、道を聞く・聞かれるシーンは、世界的にも多いのではないでしょうか。これは電車の乗り換えも含めてです。
筆者はあるとき、「どうもよく道を聞かれる。その分聞かれない人がいるのかもしれない」と考えて友人に尋ねたら、「一度も道を聞かれたことがない」という答えで、あらためて驚いたのでした。
そう、世の中には、「よく道を聞かれる人」「聞かれない人」の2種類が存在します。
SNSでは、よく道を聞かれる人たちがその理由を語り合う場面が多く見られるので、まとめてみたいと思います。
「道聞かれ顔」って何?
今回初めて知ったのですが、「道聞かれ顔」という言葉が存在するようです。話しかけやすい顔立ちの人を言います。
よく道を聞かれる人の中には、「清潔感を心掛けている」「丸顔」など、人に安心感をやすい容姿だという人が少なくないようです。
実際、自分が道を聞くときは、「怖そうな人」「聞いても無視されそうな人」は、選べるなら避けますよね。
「感じのいい人」「親切そうな人」を選ぶと思います。
「害が無さそう」な人を選ぶ説
感じのよさ、親しみやすさというものは、裏を返せば「害が無さそう」となりますでしょうか。前述の一度も道を聞かれたことのない筆者の友人は、目力のある気の強そうな美人です。
人に声をかけることでトラブルになる可能性もあるせいか、無意識に「この人になら危害を加えられることはないだろう」という相手を選ぶというこの説。ありていに言えば、「自分よりも弱そう」な相手を選ぶということでしょうか。
よく道を聞かれる人々にとっては少々複雑な気分になる指摘なのですが、実際に「普段から割となめられやすい」という自覚がある人もいました。
さらには、身なりが「流行の最先端ではなく、ちょっと野暮ったい」から話しかけやすいのではというコメントもあり、やけに納得している人が多かったです。親近感でしょうか。
個人的には年齢が上がって服装に命をかけなくなってから、声をかけられるようになった気がします。
もうひとりの友人でゴージャス感漂うすきのない服装の美人は、ずっと道を聞かれない人だったのですが「40歳を過ぎて、道を聞かれるようになった。やっぱり年を重ねた女性は話しかけやすいのかな」と言っていました。
「地元感がある」「しっかりしていそう」
服装については、「おしゃれをし過ぎていない、気軽な服装」=「地元の人」というところはあるかと思います。
スポーツ用の自転車ではなくママチャリに乗っている人とか、犬の散歩をしている人も、近所に住んでいるはずだと考えるはずです。勝手知ったる地元民ならではのリラックス感も 見極めポイントかもしれません。
よく道を聞かれる人の大きな特徴として、地元のみならず、旅先でも道を聞かれるということがあります。しかも海外でもです。
筆者も、アジアでもヨーロッパでも道を聞かれました。到着初日にスーツケースを引いていて明らかに旅人に見えるだろうに、電車の乗り継ぎを聞かれるのです。
とくに欧米においては、「なぜ他にも人がいっぱいいるのにわざわざ見るからにアジア人の自分に聞くのか」と困惑するケースが多いのですが、どこか地元感があるのかもしれません。もしくは「しっかりしていそう」という理由ならいいですね。
話しかけづらそうな風貌なのに……
前半に「道聞かれ顔」について触れましたが、これまで述べてきたよく道を聞かれる人の風貌とは一見かけ離れた人たちもいます。
「どちらかと言えばきつい顔立ち」「眉間にしわがよっていて怖いと言われがち」という人々です。さらには、「自分はギャル系で服装が派手」という人もいれば、「髪が金髪のベリーショート」「髪がピンク」という人も、よく道を聞かれるのだそうです。サングラスをしていても聞かれる人は聞かれます。
また、声をかけにくい相手の状況のトップにランクインするはずですが、「急いでいるときにも聞かれる」「イヤホンしているのに聞かれる」という人も多数。皆、「そこまでして自分に聞く?!」と驚いています。
「オーラが大きい」説も
よく道を聞かれる人は、顔や雰囲気でなくオーラだというスピリチュアルな理由も挙がっていました。「オーラが人より大きいから存在感があって目立つ」という説、意外と信ぴょう性があるかもしれません。
というのも、ハリウッド俳優のレオナルド・ディカプリオがキャップの上にフードを被って話しかけにくい格好をして歩いていたけれど、観光客に道を聞かれたというニュースがあったからです。
よく道を聞かれる人は、「距離があったのにも関わらず自分をめがけて道を聞きにやってこられた」経験が多いのですが、別のシーンでは「自分がガラガラだったお店に入ると、急に他の客が入ってきて店が混む」傾向にあると考えている人も多くいます。なんかしら人を呼び込んでしまうものを持っているのかもしれません。
「害がなさそう」とか、「格下」と思われていると考えると、また道を聞かれたと落ち込んでしまいます。どうせならポジティブな説を信じるようにした方が、人生楽しくなりそうですね。