スカイツリー展望台に「クジラ親子」が住み着いた? 幻想的な光景にツイッター民が7.3万いいねの称賛

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スカイツリー展望台に「クジラ親子」が住み着いた? 幻想的な光景にツイッター民が7.3万いいねの称賛

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あっと驚く衝撃の場面、感心させられる発見や豆知識、思わず涙を誘う感動の出来事……。SNS上では毎日、新鮮な話題がいくつも発信されてます。そのなかから「東京」に関連するものを厳選してご紹介します。

ツタに覆われて朽ちたスカイツリー

 2021年7月16日(金)に梅雨明けした関東地方。

 本格的な夏の到来を迎えた東京を祝福するかのような光景がツイッターにアップされて、同日14時時点で7.3万もの「いいね」が集まっています。

スカイツリーの展望台にクジラの親子が? 東京幻想さんの作品「史上最高の夏休み幻想」(画像:東京幻想さんのツイート)



 作品を投稿したのは東京幻想(@TOKYO_GENSO)さん。

 2020年初夏に発売した画集『東京幻想 作品集』(芸術新聞社)が大ヒットを記録した東京在住のクリエーターで、渋谷のセンター街や新宿歌舞伎町など、都内の有名スポットを廃墟と化し人がいなくなった街として幻想的に描く作風で知られています。

 今回「史上最高の夏休み幻想」と題して発表した作品は、墨田区押上にある東京スカイツリーが舞台。

 地上約350mの高さにある展望デッキ「フロア350」を俯瞰(ふかん)する大胆なアングルで描かれた同作は、朽ち果てたタワーの鉄骨と生き生きと伸びる草木が印象的。日の光を存分に浴びて成長したヒマワリと、海水がたまった一角には、クジラの親子の姿まで。

 投稿のリプライ欄には

「めちゃくちゃ良い」
「この世界に入りたい」
「夏がこの絵に詰まっている」

と多数の反響が寄せられています。

作者が込めた、作品の真意とは?

 梅雨も明け、ちょうど1週間後の23日(金)にはオリンピックの開会も控えている東京。

「本来なら、こんな『史上最高の夏休み』なんてないはずです。でも(新型コロナ禍で)子どもたちもなかなか出かけられず、複雑な思いを抱いているかもしれません」(東京幻想さん)

「この夏の始まりを少しでも明るくしたいという思いから、皆が最高だと思うであろう夏休みを最高の場所に詰め込んでみました」とのこと。

 作品をよく眺めると、かき氷を売るのれんや浮き輪、サーフボードも並んでいて、まさに夏休み的な要素が盛りだくさん。

 ツイッターでは、やはりクジラの親子に注目するユーザーが多いようで、

「クジラさんはどうやってここまで来たんだろう」

という疑問も寄せられていました。

 別のユーザーが

「スカイツリーを飲み込み、文明を丸ごと破壊するほどの巨大津波が発生したのかもしれない」

といった考察を展開するなど、作品の解釈をめぐっても大いに盛り上がりを見せています。

見る人の想像が作品の世界観を広げる

 2020年12月、アーバンライフメトロ編集部の単独インタビューに応じた東京幻想さん。その際、作品の意味については多くは解説せず、あくまで見る人のイマジネーションにゆだねているのだと話していました。

 今回のツイートのリプライ欄に寄せられた「終末世界とユートピアを合わせたみたい」といったつぶやきも、まさに作品を見た人自身が広げた世界観。

 さまざまな解釈の余地があるからこそ、同作への反響はまだまだ止みそうにありません。

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