豊島区「トキワ荘」が決して有名漫画家だけのものじゃない理由

マンガミュージアムのオープンで再び注目されるトキワ荘。そんなトキワ荘に、かつて特異な漫画家がいました。その人物の名は森安なおや。フリーライターの県庁坂のぼるさんが解説します。


地方出身者のバイブル『まんが道』

 日本に住む人なら誰でも知っているアパートといえば、やはりトキワ荘ではないでしょうか。

 トキワ荘は、手塚治虫を始め、藤子不二雄両氏、石ノ森章太郎、赤塚不二夫ら著名な漫画家が居住していたことで知られる漫画の「聖地」です。2020年7月には豊島区立トキワ荘マンガミュージアム(豊島区南長崎)もオープンしました。また、漫画家たちが通っていた中華料理店の松葉(同)など、かつてをしのぶものは少ない状況でしたが、豊島区などによる近年の事業で観光地として充実し始めています。

 そんなトキワ荘を語る上で欠かせないのが、藤子不二雄Aの自伝的漫画『まんが道』です。1970(昭和45)年に『週刊少年チャンピオン』に掲載された「マンガ道」に始まり、『ビッグコミックオリジナル増刊』に連載された続編の『愛…しりそめし頃に…』が2013年に完結するまで、長きにわたって書き続けられました。

 作者自身をモデルにした主人公・満賀道雄と才野茂(藤子・F・不二雄がモデル)を中心に描かれる青春群像はフィクションが多めとはいえ、漫画家を志す人に限らず、東京に出てなにかを成し遂げようと夢見る地方出身者のバイブルともいえる作品です。

 しかし、東京に出てきてある程度の年齢を重ねた人が『まんが道』を読み直すと、また違った登場人物に目が離せなくなってしまうのではないでしょうか。それは、誰もが認める存在となった前述の漫画家たちではなく、成功とは別の道を歩んだ人たちです。

「森安なおや」という気になる存在


【画像】現存する中華料理店「松葉」

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