オリンピック選手を数多く輩出 日本初の女子体育教師養成学校「東京女子体育大学」とはどのような大学なのか
2021年4月11日
ライフ池江璃花子選手などの活躍で、さらなる注目が集まる女性アスリート。そんなアスリートたちの育成を長らく行ってきた東京女子体育大学について、教育ジャーナリストの中山まち子さんが解説します。
オリンピックと女性アスリートの活躍
競泳の日本選手権で池江璃花子選手(ルネサンス/日本大学)がリレー2種目のオリンピック代表に内定し、女子50m自由形でも優勝、大会4冠を達成しました。
池江選手自身がかつて「目標は2024年のパリオリンピック」と話していたことを考えれば、ドラマのような奇跡が起きたといえるでしょう。
2019年2月にTwitterで白血病を公表した池江選手が、退院後に初めてプールに入ったと報告したのは2020年3月17日。つまりわずか1年でオリンピック代表の座を勝ち取ったことになります。
多くの人がこのカムバック劇を見て感動し、2020年から続くコロナ禍の重苦しい空気を見事打破してくれました。
女子体育教育の源流は明治時代
これまでの歴史を振り返っても、1928(昭和3)年のアムステルダムオリンピックに出場した人見絹枝は初出場ながら銀メダルを獲得。日本人女性初のオリンピックメダリストとなりました。
4年後に開催されたロサンゼルスオリンピックでは前畑秀子が競泳で銀メダル、そして1936年に開催されたベルリンオリンピックでは金メダルを獲得しました。「前畑がんばれ」というラジオ実況はあまりに有名です。
また、1964年の東京オリンピックでは「東洋の魔女」と呼ばれた女子バレーボールチームが活躍し、親から子へ、祖父母から孫へと伝聞されています。

このように、日本のオリンピックを語る上で女性アスリートの存在は欠かすことができませんが、その背後にある女子体育教育の源流は明治時代にまでさかのぼることができます。
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