いくつ覚えてる? 日本から消えた「ファストフードチェーン」の数々
2021年1月20日
ライフ東京にはこれまで、数多くのファストフードチェーンが生まれ、そして消えていきました。その歴史について、ライターの橘真一さんが解説します。
東京から消えたチェーン
誰もが知るファストフードチェーンが、東京の街から消える……。過去にそんな現象が何度も起きています。
例えば、いろいろな街に当たり前のようにあったハンバーガーチェーン「バーガーキング」、同じく「ウェンディーズ」の店舗が21世紀のあるとき、完全になくなってしまったのです。
もちろん、超常現象が起きたのではありません。アメリカ生まれのふたつのチェーンが、経営上の理由で日本から撤退したというのがその理由です。ただし、バーガーキングとウェンディーズは、のちに日本に再上陸したため、私たちはまた、「ワッパー」や「ウェンディーズバーガー」を手軽に食べることができるようになりました。
といっても、これは珍しいケースで、営業がストップしたまま復活することのないファストフードチェーンは数多くあります。
世界最大のドーナツチェーンが完全撤退
「クリスピー・クリーム・ドーナツ」の日本1号店(現在は閉店)が新宿サザンテラス(渋谷区代々木)に登場したのは2006(平成18)年。以降、全国展開されることで、「ミスタードーナツ」と並ぶ、日本におけるドーナツ界の2強を形成しています。

しかし、かつてはもうひとつの大手がありました。それが1970(昭和45)年に銀座に1号店がオープンした世界最大のドーナツチェーン「ダンキンドーナツ(現在、海外ではダンキン)」です。
本国アメリカでミスタードーナツは、ダンキンドーナツから独立して生まれたチェーンで、しかも、1990年にダンキンドーナツに買収されています。つまり、
ダンキンドーナツ > ミスタードーナツ
という構図なのです。
ところが、日本に限っては事情が異なり、ダスキン(大阪府吹田市)が運営した後発のミスタードーナツがシェアを大きく広げたため、劣勢に立ったダンキンドーナツは1998年に消滅してしまいました。
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