注目高まる子供向け「ロボットプログラミング教室」、東京メトロが沿線中心に追加開校
2020年度からの必修化に伴い、注目高まるプログラミング教室 小・中学生の習い事として、「プログラミング教室」への注目度が高まるなか、東京メトロでは子供向けプログラミング教室「東京メトロ×プログラボ」の運営を2018年4月よりスタートしました。年長から小・中学生を対象に、プログラミング教育のなかでも人気の高い「ロボットプログラミング教育」を行っています。 東京メトロは新規事業として、2018年より子供向けのプログラミング教室を運営している。写真はイメージ(画像:東京メトロ) 政府は少子高齢化の克服による持続的な成長経路の実現として、AI時代に対応した人材育成に、小学校でのプログラミング教育の導入を基本方針に掲げました。コンピューターに早くから慣れ親しみ、プログミング的思考や、コンピューターを活用してより良い社会づくりに生かす能力を育成することなどを狙いとしています。 2020年度から必修化される見通しとなり、習い事として「プログラミング教室」が大きく着目されつつあります。 「プログラボ」の授業風景(画像:東京メトロ) 東京メトロは沿線にまず3校を開校。それらが好評につき、2019年4月より6校の追加開校に至りました。現在開校しているのは、プログラボ葛西校、目黒校、綾瀬校。合わせて200名の小・中学生が通っています。新しく開校されるのは、赤塚校・王子校・茗荷谷校・月島校・押上校・津田沼校です。 追加開校の詳細(画像:東京メトロ) 一見して鉄道事業とは関連性がない新事業。東京メトロ経営企画本部 新規事業推進担当の北山由奈さんに事業提案の発端について聞いたところ、「プログラミング教室に通っているお子様が非常にキラキラと輝いている様子を見て、弊社沿線でも提供していきたいと思いました」との答えでした。また、事業目的について次のように話します。 「必修となるプログラミング教育の学習指導要領は専門家(プログラマー)を育成するという内容ではありません。ですから、お子様たちにプログラミング的思考を身につけ、叶えたい夢に対するステップを自身で紐解いたり、必要な情報を自力で集められる探究心、やり抜く力、精神を備えられるよう、ロボットプログラミングのトライアンドエラーを通じて培っていただければと考えています」 プログラボでは教材に教育版レゴ®️ マインドストーム®️ EV3を使用。モーターや各種センサーを使ったロボット組み立て、ビジュアルアイコンを使ったソフトウェアでプログラミングを行っています。 ロボットプログラミング教育で期待される効果とは?ロボットプログラミング教育で期待される効果とは? ロボットプログラミングは、まずは動かすためのロボットを自身で組み立て、ビジュアルブロックをつなぎ合わせてプログラミングを実行。自身が思い描いた動きをするまで修正と実行を繰り返します。 レゴのロボット組み立て(画像:東京メトロ) 北山さんは当教育に携わるなかで、「プログラミング的思考とともに、身の回りのものや事柄がどういう仕組みでできているかについての好奇心や探究心、組み立てるための空間把握能力に成長が見られるお子様が多いと感じています」と言います。 2018年4月に開校した葛西校で親御さんたちにアンケートをとったところ、プログラボに通うようになって、「他の習い事をする上でも、論理的思考を活用するようになった」「学校で作ってくるものの形や仕組みが変わってきた」「先々を感覚でなく、数値で論理立てて考えるようになった」との回答が見られたそうです。 プログラミング教室によっては、高額な教材を予め購入する必要がありますが、同社のプログラボは教材購入や入会金など初期費用は不要。月謝のみとなっています。幼稚園の年長~小学2年生を対象としたビギナーコースは、1回50分の授業を月3回で9000円(税抜、以下同)、小学3年生~中学生を対象としたスタンダードコースⅡは、1回90分の授業が月3回で11000円です。 講師の他に「サポーター」を子供4~5人につき1人付くようにし、それぞれの子供の理解度を見て指導援助をしているのもプログラボの特徴のひとつです。「答えは教えずに、あくまで自分で解決するための支援という観点からサポートをしています」と話します。 プログラボでは、講師の他にサポーターも指導を援助(画像:東京メトロ) 授業は各コース1年間のカリキュラムです。コース終了後、次のステップへ進みます。新規開設の6校は本年4月スタートで、2月上旬より実際の授業に近い形での無料体験会を実施しています(津田沼校は3月上旬から)。入塾者の9割以上が、体験会の参加者とのことです。 既存校の葛西校・目黒校・綾瀬校では、東京メトロの沿線外から通っている塾生もいるそうです。現在、2019年度の新年度入塾生を募集しています。 北山さんは今後について、「入塾者数を増やすだけでなく、地域の小学校などに出張授業に行ったり、官公庁や自治体と連携することで、ロボットプログラミングの素晴らしさや知名度をあげる活動も行っていければと思っています」と抱負を語ります。 2020年度の必修化に向けて注目度がますます高まっていくと思われるプログラミング教室。プログラボの無料体験会の参加はHPから申し込みを受け付けています。 ●プログラボ事務局 問い合わせ:電話0570-200-710 受付時間:9:30~17:30(土・日・祝日を除く) ※各校の無料体験会開催日程および無料体験会の申し込みは下記プログラボHPより https://secure.proglab.education/experience/input.php
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