コロナ禍で増加予想 「大学生の退学・休学」に私たちが無関心ではいけないワケ
2020年12月4日
ライフコロナ禍の影響で、2020年度末に経済的理由で大学を退学・休学する学生が増えると言われています。そのような状況を改善するためには何が必要なのでしょうか。教育ジャーナリストの中山まち子さんが解説します。
コロナウイルスによる深刻な影響
2020年も残すところ12月のみとなりました。この時期になると「新語・流行語大賞」や「今年の漢字」が発表され、メディアで大きく報道されます。
投資運用業を手掛けるスパークス・アセット・マネジメント(港区港南)が全国の20代から60代以上までの男女1000人を対象に行った「夫婦のマネージ譲渡夫婦円満投資に関する調査2020」では、2020年の家計を表す漢字に「苦」が1位に選ばれました。
この背景には、新型コロナウイルスの感染拡大により収入が減少するなど、苦しい家計状態などがあると考えられます。また、別のアンケート調査では子どもを持つ世帯の台所事業の厳しさが明らかになっています。
エデンレッドジャパン(千代田区神田錦町)が全国の高校生以下の子どもを持つ30代から50代までの男女600人を対象に行った「コロナ共存時代における家計と生活支援に関する調査」では、7割の家庭が「金銭的余裕がない」と答えました。

このようにコロナ禍は社会全体に暗い影を落とし、家計悪化によって子どもの進学に深刻な影響を与えています。このままでは中退や休学に追い込まれる学生が急増することも予想されており、問題は広範囲に及んでいます。

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